既存の価値観と行動様式を「ゼロベース」で再考する

「ビフォーコロナ(BC)」「アフターコロナ(AC)」、という言葉を良く聞くようになりました。コロナショックによって既存の価値観や行動様式が変わるのではないかと思っている人が増えているようです。

東日本大震災の時もそれまでの価値観や行動様式に大きな変化がありました。今回のコロナショックも、今まで毎日なんとなくやっていたことを、ゼロベースで見直す。そんなきっかけになるような気がします。

卑近な例では、ビフォーコロナは毎朝スターバックスコーヒーに行って、新聞を読んだり、ブログを書いたりと言うのが日課でした。

しかし、近所のコーヒーショップがすべて休業になってしまい、スターバックスはセブンイレブンのキリマンジャロ(160円)に変わってしまいました(写真)。テイクアウトしてラウンジでゆっくり楽しむコーヒー。これはこれで快適です。アフターコロナは、スタバに戻るのでしょうか?

また、資産運用の世界でも、アセットアロケーションといった大原則は変わらないものの、投資対象の拡大や、組み合わせの方法は、ビフォーコロナとアフターコロナで変える必要があると考えています。

NISAやイデコで長期分散投資をしているだけで、何となく安心していたお金の活用法を「ゼロベース」で見直すチャンスです。

その具体的なフレームワークをセミナーや講演、そして書籍でこれから伝えていきます。

今月から資産設計実践会のセミナーと説明会をオフラインで予定していましたが、オンラインセミナーに変更し、会場費用を参加者に還元して、気軽に参加できる価格にしました。東京以外の方、海外からも参加のハードルが下がったと思います。ご興味ある方は、こちらのページからお申込みください。

半年後さえどんなライフスタイルのになっているのかさえわからない激しい変化の時代です。資産運用に限らず、すべての分野で、変化をつかみ迅速に対応していくことが重要な時期になっています。

1つの情報源に振り回されることなく、できるだけ客観的な一次情報を取りにいく。それによって、出来るだけバイアスがかからない現実を知り、これからのことを冷静に考えるようにしたいものです。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年4月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。