外国人が10万円給付金をもらうために

先日、DVの被害者の方が10万円の給付金を受け取るためには特別な手続が必要なので、情報が届いていないのではないかと思い、調べて書きました。

この一律10万円給付金、日本の住所を持つ外国人にも支給されます。

外国人も、行政の情報を受け取るのが難しい人たちです。

人手不足が進む中で、日本はもはや外国人の働き手なしには、経済や社会生活が成り立たないところまで来ています。

そして、この傾向は人口減少・生産年齢人口の減少によって、これからさらに強くなっていきます。

国は外国人労働力の受け入れのための制度改正を大急ぎで進めましたが、こうした方への生活面の支援が圧倒的に足りないままです。

東京でさえ、こうした活動をしている団体はまだまだ少ないです。

海老原周子さんという方が代表を務める外国人の若者を支援している
「一般社団法人kuriya」
が、デザイナーの方と協力して、外国人が10万円の給付金を受け取るための手順について、分かりやすい資料を公開しました。

こちらの情報も外国人の方に届きますよう、拡散していただけますと幸いです

海老原さんは、僕が現役の官僚時代から、いつも外国人の若者の生活や現場のことを僕に教えてくれている方です。

以下、kuriyaの発表を引用します(Facebookページより)。

【kuriya’s news】

一般社団法人kuriyaは、新型コロナウィルスに伴う影響の対応として、外国ルーツの高校生とその保護者へのサポートを行う緊急プロジェクト”Share”を立ち上げました。情報弱者になりがちな外国ルーツの高校生や保護者等へ「情報のshare」を通じたサポートをはじめています。その一貫として、特別定額給付金の情報のシェアを始めました。多言語センターFacilによる英語翻訳の情報に加えて、「文章を読むことになれていない外国人がいる」「SNSで情報を得ている」と言う声を受けて、kuriyaのユーススタッフや外国人当事者にも見てもらいながら、視覚的にもわかりやすいように資料を作成しました。

*本投稿や添付イメージをShareする際には、より理解をサポートするために、下記の多言語センターFACIL作成の英語翻訳も一緒にシェアをお願いします。https://tcc117.jp/facil/wp-content/uploads/2020/04/EN-1.pdf

これから英語以外の言語も、多言語センターFACILと国際交流NGO Vivaおかざき!!(Viva Okazaki)の協力を得て、今後作成していく予定です!

【文章編】For more information in English

千正道場

政策のプロである千正が、みんなと一緒に政策や身の回りの困りごとの解決法などを考えていくサークルです。 千正親方は、毎日20-30分くらいはここに登場します。 普段会わない色んな立場の人が、安心して話し合ったり、交流できる場所にしていきます。


編集部より:この記事は元厚生労働省、千正康裕氏(株式会社千正組代表取締役)のnote 2020年4月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。