東京高検の黒川弘務・前検事長が、朝日新聞社員、産経新聞記者と賭けマージャンをしていた問題で、朝日新聞社は29日当該社員(50)について停職1か月とする懲戒処分を発表した。この社員はすでに人事部付となっているが、事案当時は経営管理室の管理職で、上司にあたる福島繁・執行役員経営企画室長をけん責処分としたことも合わせて明らかにした。
賭けマージャン問題に関する懲戒処分(朝日新聞社コーポレートサイト)
処分を発表したリリースでは、中村史郎・朝日新聞社執行役員編集担当兼ゼネラルマネジャーが「今回の問題に対して、読者の皆様から「権力との癒着ではないか」といった厳しいご批判を多くいただいています。皆様の信頼を損ねたことを重く受け止め、改めて深くおわびいたします」などと謝罪するコメントも掲載している。
すでに週刊文春などで報道もされていたが、黒川氏と当該社員の関係性について、朝日新聞社は「社員は黒川氏とは社会部の司法担当記者時代に取材先として知り合っており、記者活動の延長線上に起きたことでした」と説明。「報道倫理が問われる重い問題と受け止めており、取材先との距離の取り方などについて整理し、改めてご報告いたします」とさらなる総括を予告している。
処分内容を報じた記事が流れると、ツイッターでは
停職1カ月とか、ただの夏休みじゃん。
と軽いという認識を示す人がいたほか、記事では当該社員の名前は
実名報道が重要と考える朝日新聞様としては、賭け麻雀を行った人の実名報道はしないの?
なぜ名前を公表しないのか。京アニの被害者の時には遺族や被害者を無視して名前を公表しろと散々騒いだではないか。
などと実名公表を求める意見が続々と書き込まれた。
有名人では、嘉悦大学教授の高橋洋一氏が「朝日新聞体質。ズブズブでもいいネタをリークされたときはよくやったと評価し、ズブズブがバレたときは外向けに社内処分する笑」と皮肉っていた。