コミュニティの「コアなファン」作りこそ、これからのノーマル

友人が経営している東銀座にあるイタリアンレストランに出かけました。オレンジワインと合わせた絶品の自家製のパテドカンパーニュ(写真)が何と500円!驚異のコスパでした。

お店は、週の前半の平日にも関わらず、ほぼ満席。しかし、これからの店舗運営をどうするか、方向性を模索しているようでした。

コロナショック後も、このように集客できて営業を続けている飲食店の共通点は、コアなファンがいることです。

お店のスタッフの雰囲気が良い、お酒やお料理が美味しく楽しい、、、理由は様々ですが、わざわざその店に行ってみたいと思える魅力を持っています。

これからの飲食店は、格安チェーン店のように、不特定の一見さんを相手にするのではなく、気に入ってくれる常連の仲間とコミュニティーを作っていくような感覚が必要なのではないかと思いました。

これは、私がやっているセミナー運営でも同じです。

毎回SNSや広告で集客し、不特定多数を相手にセミナーを開催するよりも、継続的な受講生との関係を構築し、コミュニティーとして高い価値を提供していく。その方が受講生の満足度が圧倒的に高いことに気が付きました。

飲食店にせよ、セミナーにせよ、これからのキーワードは「コミュニティ」です。

セミナー講師をやっている人の中には、コロナショックで集客に苦労したり、講演依頼がキャンセルになって、収入が激減している人たちがいます。

そんな中、私が主催しているインナーサークル資産設計実践会の6月開講の第11期は、大変有難いことに、過去5年で最大となる150名のコミュニティーに成長しました。

コミュニティを継続させるには、常に高い満足度を提供し続け、「コアなファン」を獲得することが必須です。

何となくやっている飲食店や、何となくやっているセミナーは、これからどんどん淘汰されていきます。

考えてみれば、今までがノーマルだったのではなく、本当の価値を提供しているものがけが生き残る環境こそが、ノーマルな時代と言えるのです。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年6月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。