きのう(7/8)未明、フジテレビ「石橋、薪を焚べる」で、執行猶予があけた清原和博さんが早々に地上波復帰を成し遂げました!
依存症界としては実に嬉しい快挙ですね。
さすがスーパースター清原さんだから実現できたこと。これからもどんどんメディアに出て啓発して欲しいです。
さて番組の内容ですが、これがまた本当に素晴らしかった!
MCの石橋貴明さんが、帝京高校野球部の出身ということもあって、清原さんをリスペクトしていたことが大きかったと思いますが、薬物問題があっても決して清原さんが活躍した記録と記憶が帳消しになるものではないという前提で話して下さっているのがよかったですね。
出だしから「今日はキヨさん、内角高めビシビシとまっすぐ勝負ですよ」とユーモアたっぷりに口火を切られ「4年間苦しかったですか?」と語りかけられました。
そしてですね、清原さんが薬物について、赤裸々かつ正直に話されだしたのには驚きかつ敬服いたしました。
清原さん、新刊の「薬物依存症」にも書かれていますが、自助グループに参加されるようになって本当に変わられたと思います。
1冊目の「告白」のことは、薬物依存症よりどちらかというとうつ病の方に重きをおいておられましたが、今は依存症にしっかり向き合い、ご自身が正直な話をされることで「止めたくても、止められない」と思っている方への啓発になる!と使命感をもたれるようになられたのが、ヒシヒシと感じられました。
印象深かったのは、清原さんが
「今の選手って、野球を辞めた後のビジョンとか作っていますけど、僕は野球ばっかりやってきて心にぽっかりと大きな穴が空いてしまったんです。どうやって生きていったらいいのかわからなくなりました」
とおっしゃっていたことですね。まさにこの喪失感に依存症って入り込みやすいんですよね。
さらに
「自分はある程度意志が強い人間だと思ってきたんで、どんな苦しさにも耐えてきたし、痛みにも耐えてきたし、そんなものに(薬物に)負けるはずがないと思っていたんですよ。でも唯一負けたのは薬でしたね」
とおっしゃったこと。「そうそう!」と、首がもげそうなぐらいうなずきましたね。
素人コメンテーターが、薬物事犯に対して「意志が弱い」とか「甘えてる」とか言いますけど、そんなわけないじゃないですか。むしろ限界まで痛みに耐えすぎて、薬に頼るしかなくなってしまっているんですよね。もっと人に甘えたり、自分に厳しくなり過ぎない人だとそこまで追い込まないんですよね。
そして
「常にそれ(薬)が一番にくるんですよ。使うことが。それで2番目に大切なものがくるんですよ。最初は(薬は)一番下だったんです。それが優先順位がどんどんどんどん上がってくるんです。」
「ちゃんと元気になった姿見せて、止めたいと思っても止められない人いっぱいいると思うんですよ。僕もそうでしたから」
と、ご自身の決意を語られました。
あのスーパースター我らが清原和博がこんなにも依存症のことを語ってくれる日がくることなど想像すらできませんでしたが、回復するって素晴らしいことですよね。こうして逃げずに真正面から向き合って下さるんですから。
そして最近の傾向なんですけど、回復者の仲間である高知東生さんが、Twitterで清原さん他薬物問題についてつぶやくと、それをスポーツ新聞がいっせいに取り上げてくれるんですね。
今日も高知さんがTwitterで、
とつぶやくと、そのホント数十分後には東スポがまず記事にし、デイリーや日刊スポーツも次々に記事にしてくれたので、私たちとしてはこれもまた啓発になるので、素直に有難いことだと思っています。
日本の芸能界もやっと依存症者を抹殺するようなことをやめ、ちゃんと再起してきた人たちの努力を認め、応援しようという風潮になってきて嬉しい限りです。
ところでタイゾー先生は、こうやって再起した清原さんや、再起を応援した石橋さんには「芸能界一発アウト。この番組もアウトだ!」とコメント出さないんですかね?
まさか仮にも議員さんだった方が日和見で、相手が反論できない時だけあんなに大口叩く弱い者いじめをする人とは思いたくありませんけど!?