安倍政権によるコロナ対策の微妙さを象徴する「アベノマスク」。市場に流通するマスク不足が著しかった春先は、辛うじて理解を示す向きもあったが、朝日新聞デジタルが27日夕方、「今後さらに約8千万枚を配る予定」と報じてから、ヤフーニュースのコメント欄は「不要論」を中心にたちまち数万件の書き込みがなされるなど物議を醸している。
朝日新聞は、厚労省と事業者側の契約書を入手するなどした取材を進めた結果として、春先に約260億円をかけて約1億3千万枚を全戸配布した後にも、
介護施設など向けの布マスクは計約1億5700万枚、総額約247億円で、全戸向けの配布が完了した2日後の6月22日にも、伊藤忠商事など9業者に計約5800万枚を発注していた。契約書によると8月末までに納入される予定となっている。
などと指摘している。
記事を速報した朝日新聞のツイッターには安倍政権嫌いの左派を中心に
絶対利権が絡んでいるに違いない。だから引き返せない。
布マスクも安倍政権も不要です。
などと感情的に言いたい放題の状態に。今回のマスクは介護向けとはいえ、
介護の仕事をしてる方は布マスクでは口に張り付いて息苦しいので自分で合うマスクをしています。今は口元にも当たらないマスクが沢山あります。
との意見もあった。
国民民主党の泉健太政調会長は「多額の公金で、使いにくいマスクを、しかも品質や調達の改善もなく追加配布。政権は何を考えているのか?」と唖然とした様子。
日本維新の会の音喜多駿参議院議員は、「失敗に気付いても引き返せないインパール作戦体質の現れでは。。」と絶句。
音喜多氏はさらに、そのあとのツイートで「記事の通りとすれば新たな発注はマスク品薄もほぼ解消された6月下旬。私の仄聞する限り当該施設でこの布マスクを積極的に利用している例はほとんどなく、費用対効果としては大いに疑問です。途中で方針転換すべきだったのでは」との持論を示した。