日本に第2波は絶対に来ていないのはちゃんとデータを見たら馬鹿でも分かる

永江 一石

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昨日、たまたまテレ朝を見たら、またまたコロナ芸人の岡田晴恵が「2週間後」を連呼していました。たしか3週間前にもいっていたし、4週間前にもいっていた。こんなに外れているのに田舎の高齢者が騙されているのはいかんともしがたい。

しかし、医クラの中にも「いまは紛れもなく第2波だ」と断言する方はいる。尊敬していた(過去形)岩田先生もTwitter見ると第2波に間違いないと仰ってる。失礼ながら正直、大丈夫なのかと思う。

岐阜知事も死者は5月からでておらず、重症もゼロなのに緊急事態宣言ダガーを勝手に発令しておられる、いくら来年の選挙対策に高齢者の心を掴む作戦とは言え、あまりに非科学的で無責任だ。

本日は本当に第2波が来たオーストラリアと日本を比較して、全く波形が違うことを証明したいと思います。
まずオーストラリア

豪州、コロナ感染第2波 メルボルンで夜間外出禁止

豪州の新規感染者は3月下旬をピークに小康状態となり、感染阻止に成功したとみられていた。だが、メルボルンで帰国者らに対する2週間の隔離措置の管理が甘く、7月に入り感染が急速に拡大。豪保健省によると、30日の新規感染者は過去最多の698人に達した。豪州の他の州は、ウイルスが州内に持ち込まれないように、ビクトリア州からの訪問者を制限。隣接するニューサウスウェールズ州は州境をスペイン風邪の流行以来、約100年ぶりに閉鎖している。

これがその遷移です。正真正銘の第2波 !上が感染者の増加で下は死者の増加。

年齢分布はオーストラリア政府から持ってきました。

若者主体なのにきっちり10日遅れて比例して死者増加!!!

日本では「いまは若者ばかりだから2週間遅れる」「2週間じゃなくて1ヶ月遅れる」とかいいつつ1ヶ月。どんどんゴールをずらす医クラが多いのですが、オーストラリアは若者中心でも感染者数の伸びに比例して死者もきっちり10日後くらいから増えてますよね。

東京都は発症してから死亡までの日数を公開していまして

半数以上が2週間以内に亡くなっています。つまり岡田晴恵さんがいうことは全くの嘘です。

オーストラリアは3月のあと、経済を再開してまた感染が広がりました。「コロナを押さえ込む」というのが全くの妄想であるのがわかりますよね。結局は欧州のように国民が集団免疫を持つまで感染は広がる。インフルエンザ程度の死者は出ても自然の摂理と思って受け入れるしかないのが感染症です。

では日本ではどうなのか。これは昨日のエントリーでも出したヤツ

日本は6月の上旬あたりから検査の基準が大幅に変わり、それまでは37.5度以上の熱が4日以上続く、つまり発症してかなりの症状が出ている人のみを検査していたのですが、それからは症状がない人も検査するようになりました。無症状・軽症が8割という現実から考えても、6月中旬以降に発見される陽性の大半は以前なら検査外だった人です。

そして6/18の厚労省の通達では、コロナが死因ではなくてもコロナの陽性なら全部コロナの死者に算入するようになりました。極論を言えば交通事故で亡くなっても陽性ならコロナの死者に算入されます。事実、かなりの人数が算入されている模様です。つまり

死者はほぼ増加していない

のです。この死者だけのグラフを見ますと、すでに集団免疫を獲得して終了に向かう欧州と同じ波形です。昨日はスウェーデンとイギリス、ドイツを紹介したのでフランス、スペイン、イタリアを紹介します。

日本も同じ波形でしょう?!

日本の検査基準を変えたために
いままで見えていなかった陽性が大量に見えた
しかし、感染拡大はほとんどしていません

ということがどうして医クラに理解できないのか不思議でなりません。なにかに取り憑かれちゃってるか、根本的に統計がわからないのでしょうか。

昨日のエントリーが炸裂しましたが

拝啓安倍総理殿!! いまこそコロナ勝利宣言を出してください。我々はとっくに勝っています。

拝啓安倍総理殿!! いまこそコロナ勝利宣言を出してください。我々はとっくに勝っています。

罵声を浴びせてきた医者はいましたが、誰1人として論理的なクレームを付けてきた人はいません。待っているのですが誰1人としていません。メールやメッセージでは「その通りと思う」という医クラのかたからはご連絡を複数頂きました。

いや、これは第2波に間違いないというなら、どうしてオーストラリアでは若者中心の感染でも10日後には死者が感染者数の増加と同じカーブで爆増するのに、日本はならないのか、論理的な解説をお願いします。ゴールをずらすのはもう結構です。そんなことをしている間に日本は滅びます。

散々に医クラに叩かれたスウェーデンは

スウェーデン、新型コロナ打撃は欧州で最も軽度か-2Q成長率に注目

手のひらを返したように欧米メディアは絶賛。GDPは7%の縮小で済みました。
かたや日本は今でさえ

4~6月期、年率27%減 GDP、戦後最悪の落ち込み―民間予測

27%の落ち込みです。これ以上、自粛やら時短やら緊急事態宣言したり、首長や政治家が脅かしたりしたら、それこそ日本は重症から死ぬことになります。別にマスクするなとかキャバクラ行けとかは言っていません。民間の消費に圧力を掛けるな、観光業や飲食、サービスが立ち直る邪魔をしてくれるなと、一部の医クラ、マスコミ、政治家には本当にお願いしたいです。

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編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2020年8月5日の記事より転載させていただきました。