立憲民主党との合流を協議していた国民民主党の玉木雄一郎代表が11日、記者会見を開き、同党を分党すると発表した。「合流すべきだと言う人と、合流すべきでないという人がいたので、分党するしかないという結論に至った。私は国民民主党を率いてきた船の船長として、新党に参加せず、党に残って同僚議員などと行動を共にしたい」とし、みずからは立民に合流しないと明言。
消費税減税などの政策の不一致を理由にいったん同党を分党し、政策提案型政党を目指す玉木代表の手腕に期待する声が各方面から聞かれる一方、再編、分裂を繰り返す野党の混迷ぶりに冷めた声も目立った。
弁護士で元衆議院議員の早川忠孝氏は、「よくぞ決断した。極めて分かりやすい結論である」と称賛。
足立康史衆院議員(日本維新の会)は、「玉木新党」への期待感をツイート。
右派の論客、門田隆将氏も、「ドリーマー排除”で現実野党が誕生するのは御の字」と歓迎した。
立憲民主を離れ、先月、国民民主に入党したばかりの山尾志桜里衆院議員が、「この国には、政策提案型の中道政党が必要だと思う。私は、その道を歩みたい」と玉木代表との新党結成に意欲を見せると、リツイートの嵐。
制度アナリストの宇佐美典也氏が、「もう勝手に『ようやく国民民主からアイツら(森ゆうこ、原口、小沢など)出ていってくれるのか』とテンション上がってさえいる」とつぶやくなど、ツイッター上は立民合流組と残留組の面子予想でも盛り上がった。
一方、国民民主党政調会長の泉ケンタ衆院議員は、「このような『分党』のあり方を、党執行役員会として了承はしていません」とツイート。党内部の混乱ぶりが露呈した。
こうしたドタバタ劇に、ネット民からは冷ややかな声も。
野党のいつもの分裂騒ぎ、ハッキリいって崖っぷちの国民を無視している
提案型野党なんぞと言ったところで、分党後、ごく少数になった場合、野党として存在価値を持つのは難しいですよ
音喜多駿参院議員(日本維新の会)は、「やはり荒れそうですね…玉木丸の船出は波高し。座礁せずに出航するのが一番むずかしいのかも」とつぶやいた。