安倍晋三首相が28日会見し、持病の「潰瘍性大腸炎」悪化を理由に「体力が万全でない中、大切な政治判断を誤ることがあってはならない」として、辞任する意向を表明した。このタイミングでの辞意表明については、新型コロナウイルスの流行が縮小傾向にあることを理由に挙げた。臨時代行は置かず、後任選出まで執務を続けるとする一方、「後任については執行部に任せており、私が申し上げることではない」と明言を避けた。
新型コロナウイルス対応が長期化し、まとまった休暇を取らずに職務を続ける首相には常に健康不安説がつきまとい、この夏も、政府・与党内からも体調を心配する声があがっていた。一方、菅義偉官房長官が直前のインタビューで、自民党総裁の任期である来年9月まで職務を全うするだろうという見通しを示すなど、体調が回復傾向にあるという見方で一致しつつあったところから急転直下の辞意表明。歴代最長政権の突然の幕引きに、晩夏の日本列島には衝撃が走った。
国民民主党の玉木雄一郎代表は、「約7年半の激務で累積した心身の疲労はいかばかりかと拝察します。心よりお見舞い申し上げます」
立憲民主党の枝野幸男代表も、「体調不良が理由とのことで、健康の問題については政治的な意見の違いを超えて、まずはお見舞いを申し上げるとともに、一日も早いご快癒をお祈り申し上げます」
と野党党首が政治的立場を超えて、まずは労いと見舞いのツイート。
一方、アンチ安倍の象徴として存在感を発揮してきた東京新聞の望月衣塑子記者の「連続では最長期政権だったが、憲法改正や拉致被害者奪還などの自ら掲げた最重要課題は、何一つ成し遂げられなかった」
という批判のみのツイートには、
お疲れさまでしたの一言もないのは人としてどうかと思う
「何一つ成し遂げられなかった」とおっしゃいますが、あなた達は協力のきの字でもしたこと有りましたっけ? ましてや病人に向かってお大事にの一言も出ないのですか?
という声が多く寄せられている。
また、1時間に渡り、立ったまま会見を続けた首相に、体調を気遣うことなく要領を得ない質問を繰り出す記者たちについて、丸山穂高衆議院議員は、「記者の方の質問がホント酷いレベル。今聞くことかよってのばかり」と苦言。
「総理お疲れ様でした。」と1人の記者しか言ってない。
くだらない質問に丁寧に答える安倍総理。
記者ってそんなに偉いのか?
体調悪くて辞任しなくちゃいけない安倍総理にアホみたいな質問で長々と立ちっぱなしで記者会見させて。
安倍総理がお気の毒です。
などのツイートが相次いだ。