まったくの想定外だった人は、殆どいないはずである。
総理の異変には結構な人が気付いていたし、その種の観測報道も再三再四流れていた。
ピンポイントで辞任の時期を示した人はいないが、いずれ安倍総理が辞任することを想定して動き始めた人はそれなりにいた。
麻生副総理も、二階幹事長も、菅官房長官も口にはしないでも、あらゆる事態に備えてそれなりの準備をされていたはずである。本当には驚いていないから、安倍総理から辞任の意思を直接聞いた瞬間に腹は決まったはずである。
自民党の政治家は、この種の危機管理には結構強い。
幾つかのシナリオを描いていたはずだから、そのシナリオのどれかを実行すればいいだけの話。
多分、両院議員総会で自民党の後継総裁を選出する運びとなる。
2週間もあれば両院議員総会での後継総裁の選出は出来るはずだから、野党の合流新党等の発足の時期と大体重なるはずである。
潮目が変わる時は、一気に物事が変わる。
変わるスピードは、結構速い。
多分、挙党一致の態勢は出来上がるはずである。
これから、本当の危機管理内閣が発足する。
非常に難しい問題を抱えている日本の政治だが、自民党なら何とかこの危機を凌げるはずである。
私は、そんなに心配していない。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年8月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。