自民総裁選挙で党員投票を行うべきと言う声があるがその必要はない。なぜなら、まず、今度の総裁は現総裁の任期だけが任期だ。
第一に、その場合には、両院議員総会で決めてよいという規定なのだから、その規定に従うことが反民主的だなどというのは筋違いだし、そのような主張そのものが順法精神にもとる党派的なものだ。
第二に、なぜ残存任期なら両議員総会できめるのかといえば、もともと安倍総裁に託された任期なのだし、別に安倍総裁が引責辞任するわけでないのだからむしろ安倍氏の指名する人、少なくとも同じ路線の人であるほうが筋だ。
第三に、党員投票しないと党費を払ってもらうように頼みにくいという声もあるが、それは3年ごとの任期満了のときに行使できるということで十分だ。
いずれにせよ、党員投票で決めるということにこだわるなら、残存任期ということにせずに、任期3年間にすればいい。そして、せめて前総裁の辞任から2か月くらい時間をかけて、政策もしっかり立てて、全国遊説や討論会も経てにするべきだ。
十分な予告期間もない党員投票では単なる人気投票になってしまう。その間は、必要なら副総裁を指名して、職務を代行させればいいし、総理も副総理に代行してもらえばいいことだ。
ところで、野党議員による安倍首相の病気を揶揄した投稿が問題になっているが、自民党でも石破派の国会議員による投稿もひどいものだ。
何回も書き直されているようだが、もとの原稿は以下のようなものだ。枝野氏はしっかり当該議員に注意したようだが、石破氏もしっかり処置して欲しい。
コロナ禍の最前線で闘う方々、経済、生活の影響で大変な状況の方々がたくさんいる中で、日本の総理大臣が突然の辞任しました。
与党の1人としてまずもって深くお詫び申し上げます。
世界のリーダーが立ち向かうコロナ危機対応、日本での世界の祭典五輪対応を前に辞任した総理大臣に対して、本当に無念さを感じます。
健康に不安を感じながら、何故自民党総裁任期を延長までして総理を続けたか、一国の総理としての自覚と資格をどう感じていたのだろうか。
その中でも今一番大事なことは、与党の責任として、コロナとの闘いを国民の皆さんとこれからも続けていくために、政治空白なく危機管理対応をしていかなければなりません。
次期総理大臣となる自民党総裁選びは、国民の皆さまに説明ができる、民主的で、透明な方法で、総裁選挙に投票できると参加して頂いてる党員の皆さまが納得できるやり方を主張して参ります。