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先日、noteの質問に「永江さんはどうしてTwitterのクソリブに丁寧に返信するのですか」という質問がありました。よくいわれます。
メルマガで回答したように、わたしはいくつかの理由でTwitterのクソリプとの対決を楽しんでおります。私のアカウントです。
ただし
最初から暴力的、不遜で無礼な相手は除く
というのが原則です。こういう場合は即時ブロックするか、同様に馬鹿にした口調で返します。つまり「永江は言い方が乱暴だ」と感じる方は、そもそもその前の私に対してのツイートが乱暴でわたしがムッとしているだけです。ww
4月に「経済が破壊されると自殺者が多く出る」というツイートをした時にひろゆきが「そんなことで死ぬわけない、デタラメ」みたいな返しが来て、猛烈にひろゆきフォロワーからの攻撃が始まりました。
1日で500人くらいを次々とブロック。大半が罵声を浴びせてくるだけ。ニートや未成年が多い感じ。こういう輩は数字もデータも通用しないのでブロック一択です。
景気悪化で自殺者が非常に増える(バブル崩壊時は累計で10万人くらい増加している)のは過去の例からも明らかなのに、こういう連中は理解する能力もなく相手する価値もなく、即ブロックなのです。なのでわたしが丁寧に対応するケースは「ちょっとは話になるかな」と思った相手となります。とはいえ実際にはやりとりしていてもリフレインでぐるぐる回りする人や、どうしても意固地な人は最後にはブロックすることになります。
ディベートを楽しむ
実はわたし、かなりの議論好きです。ディベートが好物です。ピーチのノーマスクマンと同じ部類です。しかし相手を言い負かすのが好きなのではなく、相手のほうが正しいと思ったら素直にそれを取り入れます。つまり欲しいのは知識です。
しかし、この知識をわたしにくれる相手はさほど多くないのが難。なのでこの場合は自分の苦手なジャンルでが希望です。弁護士さん、経済通(れいわ新撰組かぶれの素人MMT信者は除く)、教育問題、現実的な政治家あたりを勝手に希望します。
説得して楽しむ
「永江さんのおかげで禁煙できました」「永江さんのおかげでコロナ脳から脱却しました」というコメントをかなりいただき、そのままフォロワーになっている方も大勢います。コレは非常に嬉しいことです。Twitterやってて楽しいなと思うときです。
どのコメントにどのように反応するかを分析する
実は、無意識にコレをやっているのに気づきました。マーケッターの性(サガ)です。
たとえば、わたしのツイートをフォローしたおかげで禁煙できたという喫煙者の皆さまの多くは、「健康に悪い」「受動喫煙で迷惑をかけている」という点では全く響かず、ある一点で禁煙を決意して成功したと言っています。それはなにか。
あなたは鼻が曲がるとんでもない悪臭を放つ
というキーワードでした。実際、禁煙したら自分はあんなに臭かったのかと驚いたという風にいう方が多いです、
女性の場合、これにくわえて「女性に一番多いがんの乳がんは、喫煙者と受動喫煙者が8割を占める」という衝撃のデータです。
さくらももこさんの命を奪った乳がんと、喫煙、受動喫煙の驚くべき因果性について
これでほとんどの女子は「ひえーーーーーーー」ということになり、禁煙に成功した人が多かった模様です。
コロナ脳からの脱却については、これといったキーワードはありません。たとえば「コロナ怖い」と言っている人に「インフルエンザは年間2-3万人の超過死亡(西浦教授)」とか、「無症状をすべて隔離せよ」という人には「肺炎球菌で年間3万人くらいの高齢者が死ぬが、感染ルートは子供で、6割の子供が無症状で保菌している。子供は全員大人になるまで隔離か?」と回答しても全く響かないようです。
「インフルエンザや肺炎球菌はワクチンがある」というトンチンカンな返事が100%来ます。ワクチンがあってもこれだけ死んでるんですが、というとブロックしてくるわけです。w
つまり
感情で怖がる人には理論は通用しない
ということもわかりました。
では、「コロナ脳から脱却できた」という人たちはどのようにして克服したのか。
脱却した方のツイートをまとめますと
論理的思考を覚えた
と言う方が多いようです。特にテレビはセンセーショナルに見せて視聴率を稼ぎたいので、怖い数字だけ切り取ります。たとえば「都内の感染者が増えました」と言うときには「退院が多くて重症は減りました」をセットにして報道しません。また死者にダイヤモンドプリンセスをくわえたり、いろいろ操作をして「嘘ではないが怖がらせることに補正」をかけた報道になっています。必ず2週間後に死者累々とか、全く外れても予言した人は「なぜ外れたのか」という理由を説明しません。
コロナ脳から脱却するためには、テレビのようなプッシュ型メディアから、自分で官公庁などのデータを取りに行くプル型に情報収集の姿勢を変えなければならないのです。以前、詳しく説明しました。
どうしてここ20年で情報格差(知的格差)が広がったのかを永江理論で解説します
自分でいろいろな発表データを見に行くだけで、死の病のように考えていたコロナが、それほど怖くないということがわかってきます。既往症のある高齢者はどんな病気でも死にやすいのですが、分かりやすく日テレで辛坊さんが出していたデータを使いますが(www)
亡くなっているのは、ほとんど「亡くなるして亡くなった方」的な方が多いというのが分かってきます。もともと寿命で亡くなる要因が基礎疾患なのかコロナなのかインフルエンザなのかという違いだと分かると急に怖くなくなるわけですね。
「若い人でも重症化する」ということはどれくらい稀なのかがわかると、インフルエンザも若い人たくさん死んでるじゃんということになり、恐怖が薄れてくるわけです。
わかりやすい例として「喫煙」や「コロナ」を挙げましたが、実は普段のツイートでも、こういう話題は食いつかれやすいとか、こういう書き方は賛同を呼ぶというのを無意識で収集しています。おそらく何年やってもフォロワーが増えない人は、こうした点を学んでいないのです。何度も言っていますが、科学的思考とは、
法則性を発見して仮説をたててほかに当てはめる
ということですので、これはいわゆる「PDCAを回す」というのと同じ考え方です。マーケティングの基本ですが、岡田晴恵さんとかはこのAの「再仮説を立てる」という部分が決定的になく、だからこそ永遠の2週間後を主張されていたんだと思います。
そんなわけで、Twitterのクソリッパーの皆さんもわたしの肥やしになっています。どんどんクソリプしてくださいね。
これなに!面白いヤンケ
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2020年9月16日の記事より転載させていただきました。