菅さんが小泉純一郎元総理の再来のような大活躍をしてくれるといいのだがなあ、と密かに祈っているのだが、当時の小泉純一郎総理には出来たが、今の菅さんにはちょっと無理だろうな、と思う事柄がある。
御年81歳の二階さんと御年80歳の麻生さんの首に鈴を付ける仕事である。
それぞれ、そろそろ後進に道を譲られた方がいいと思っているのだが、今の自民党にはそういう世代交代論を堂々と展開出来るような雰囲気がなさそうだ。
人事権で霞が関をほぼ掌握しているように見えるさすがの菅さんでも、このお二人に引導を渡すなどという恐ろしいことは、まず出来ないだろう。
そこが、菅さんと小泉純一郎の違い。
今の自民党でそういう恐ろしいことが出来るのは、石破さんくらいしかいないというのが私の見立てである。
強力な派閥の後ろ盾がない、いわば一匹狼の菅さんの弱いところはそこにある。
安倍さんは総理という重責から外れて、まさに今、我が世の春を満喫しておられるようだが、一方の菅さんは、二階さんと麻生さんの二人の重鎮に周りをがっしり固められて、如何にも窮屈な思いをされているような印象である。
世間で言われるほどには菅さんの前途は平坦ではない。
菅さんには、当分春は巡ってこないだろうと思っていた方がよさそうだ。
菅さんの在任中は、桜を見る会は開催されないことになったようである。
菅さんには当分春は巡ってこない、と思えば、まあ、当然のことだろう。
さて、どなたが二階さんと麻生さんの首に鈴を付けるか。
菅さんがご自分で鈴を付けることにするのであれば、早めに衆議院の解散・総選挙を断行するしかないだろう。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年9月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。