以前は、店内の飲食さえも中止していたお店ですが、ソーシャルディスタンスを確保して座席の利用もできるようになり、今回の「規制緩和」で、ほぼ平常営業に戻りました。
コロナ感染に関する報道も、以前よりトーンが下がりましたが、相変わらず意味のわからない対策をしているお店も多く見かけます。
例えば、店頭でマスクの着用と手のアルコール消毒、検温を必須としているのに、店内ではマスクを着用しない来店客がほとんどというお店。
あるいは、アクリル板の仕切りで感染防止対策を取っているのが一部のテーブルだけで、他のテーブルには何の対応もしていないチグハグな飲食店。
コロナ感染対策を真剣にやっているとは、とても思えない思考停止状態です。もしかしたら、コロナ感染自体よりもコロナ感染による風評被害を恐れた、アリバイ作りのための対応として、やっているのかもしれません。
日本国内では、コロナ感染による死者は懸念されたほどには増えていません。2020年8月にコロナウイルス感染で亡くなった人の数は、厚生労働省のウェブから計算してみたら、全国で285人でした。
一方、8月の自殺者は1849人と月別では今年最多になりました。また、今年の夏は熱中症で亡くなる人が、8月の東京都だけで187名もいたそうです。気温の高い日が続いたこともあるでしょうが、コロナウィルスへの過剰な対応の影響があったと思います。
今年の8月は、自殺した人や熱中症で亡くなった人の方が、コロナ感染で亡くなった人よりも多いということです。
にも関わらず、コロナウイルス感染防止だけを、どうしてここまで特別扱いするのかが、本当に良く分かりません。
最近出かけた、とある地方の県庁所在地のJRの駅では、東京から来た列車から降りてきた乗客に対し駅員が「アルコール消毒はいかがですか?」と声をかけていました。顧客サービスというより、まるで東京から来た乗客をバイキン扱いする対応に幻滅しました。
東京の街中でさえも、歩いている人のほとんどはマスクをしています。マスク教スンナ派(ただし穏健派)の私は、屋外を無言で歩く時も、マスクすべき理由がどうしても理解できません。
東京でさえ、こんな状態ですから、地方に行くと、もっとひどいのかもしれません。そんなムラ社会には、リモートワークが出来るとしても、やっぱり住みたいとは思いません。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年10月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。