今週のつぶやき:相場、韓国の外交相手に対する賞味期限など

郵便法改正法案がいよいよ臨時国会に提出されることになり、来年後半にも土曜日配達がなくなりそうです。働き方改革を受けてということでずいぶん前から方針が決まっていたものの、かんぽ生命不正問題やコロナなどでずっと先送りにされていたものです。さて、この方針、正解でしょうか?私はアマゾンなどを介して注文する小物が郵便で配達される点を考えると日本郵便の敗退に見えるのです。多くの郵便物は電子文書に置き換わった今、郵便は大改革をすべき時なのにちょっと違うのではないか、と思うのは私だけでしょうか?

では今週のつぶやきをお送りします。

相場の賞味期限

写真AC:編集部

日本のある株式専門家が大統領選のあとに暴落すると予想を立てています。アメリカでもあるファンドマネージャーが強い売りを推奨しています。何を根拠にそう考えているのか、明白ではないのですが、あえて彼らの代弁をするなら「噂で買って事実で売る」ことを指摘しているのではないかとみています。これはないとは言えません。

もともと大統領選のある年の株式市場は高いというアノマリー(経験則)があります。今年はコロナ禍に於いて夏以降、支援金元手にロビンフッドで一儲けというというシナリオが明白になりました。私は傍で見ていてまだ記憶に新しい「ビットコイン狂騒曲」と重なってしまうのです。あれもビーク後の落ち込みは尋常ではなく、多くが振り落とされ、真の投資家だけが生き残りました。

今回の大統領選はあらゆる点に於いて尋常ではなく、歴史に残る醜態だとみています。この異形こそが株価を余計刺激しているとすればこれは気を付けるべきでしょう。ただ、個人的には全ての銘柄が等しく売られるのではなく、提灯がついたところだろうとみています。折しも7-9月の決算発表が始まり、金融などは決して悪くない決算数字が出ており、金利も引き続き低いことから振り落としがあっても短期間で収まるとみています。

栄華の賞味期間

ホワイトハウス公式サイトより:編集部

トランプ大統領が大統領選終盤にもかかわらず冴えません。ほとんど耳を傾けるに値しない主張ばかりで私は賞味期限切れだとみています。仮にそれを4年間だったとする場合、人々はその間、彼の次々打ち出すサプライズ感あふれる施策や姿勢に翻弄され、一部の人は魅了され、世の中の注目をさらったけど、目を覚ましたということであります。これを前提にすると様々な方の様々な賞味期限は考えられます。

安倍前首相は7年8カ月首相の座にいましたが私は早くから賞味期限切れを指摘していました。多分、実情6年程度だったと思います。バズーカの黒田日銀総裁は2年程度です。

菅総理の賞味期限は割と短いとみています。NHKなどの世論調査で2カ月目にして支持率が大きくダウンしているのは学術会議問題という表面的なことより首相の国民向けアウトプットが十分ではない点に懸念を感じています。しゃべり方が朴訥(ぼくとつ)すぎるのかもしれません。

産経記事に藤井棋聖に関して「2、3世代後の棋士は藤井さんレベルの実力が普通になっている」と述べた大阪大大学院哲学専攻の棋士、糸谷哲郎八段の発言も興味深いところです。2、3世代が何年を意味しているのか分かりませんが、異才の持ち主ほどなかなかそれを維持するのが難しいということに他なりません。企業のトップも概ね6年前後、「山高ければ谷深し」という相場格言は人の栄華にも当てはまるのでしょうか?

韓国人の外交相手に対する賞味期限

Wikipedia:編集部

時は1880年代の李氏朝鮮。朝鮮半島は壬午事変、甲申政変、日清戦争と流れていくのですが、歴史的に学校では日清戦争だけを重点的に教えていたように記憶します。けれども、この3つはひと括りしないと、この時代の歴史は全く理解できません。李氏朝鮮の国王である大院君と不出来の息子の高宗、その嫁の閔妃をめぐる争いが戦争を招いたようなものでした。巻き添えを食らったのが日本と清(中国)、閔妃は一時、ロシアやアメリカにも色気を示すなどそもそもポリシーなどほぼありませんでした。

この歴史は朝鮮半島で脈々と続いた目先のメリットという発想です。日本が今まで日韓関係についてどれだけ誠意を見せてきたかなど関係ありません。「過去ではなく、今でしょ!」というわけです。1965年の日韓基本条約、知らん!、2015年の慰安婦問題合意、知らん!、なのです。残念ながら彼らは過去を全て忘却し、ファイルから抹消する天才的才能を持っています。

先日ある報道を読んでいたところ、韓国で米軍なんてもういらないという強い声が出始めていると報じられていました。朝鮮戦争以来ずっと韓国を守ってきたアメリカ、さようならでしょうか。でもBTSがアメリカのヒットチャート1位を取ったのはうれしいという論理性もないこの変わり身は、私から見れば世界で最も短い賞味期限国家ではないかと察するのであります。

後記

コロナの間、5カ月以上閉めていたある行きつけの飲み屋が再開したので早速行きました。再開したことがさほど知られていないのか広い店に客はまばら。ビールを飲んだあと、ハウスワインを頼んだところ微妙な味。不味いけれど飲めないこともないと思いグラス一杯飲んだのですがそのあとがいけませんでした。多分、コロナ以前に開けたワインだった気がします。店員にもちょっと変な味がすると言いながら飲んでしまった自分が悪いのですよね。賞味期限切れはやはりどんな世界もダメなようで。

では今日はこのぐらいで。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2020年10月17日の記事より転載させていただきました。

会社経営者
ブルーツリーマネージメント社 社長 
カナダで不動産ビジネスをして25年、不動産や起業実務を踏まえた上で世界の中の日本を考え、書き綴っています。ブログは365日切れ目なく経済、マネー、社会、政治など様々なトピックをズバッと斬っています。分かりやすいブログを目指しています。