こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
いよいよ昨日から臨時国会がスタート。天皇陛下を迎えての開会式と、菅総理による初めての所信演説が行われました。
所信演説の内容は多岐にわたりましたが、もっとも菅総理が感情を込めて読み上げていたのは意外にも「環境政策」でした。
「わが国は、2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを、ここに宣言いたします!」
手元の原稿から目を上げて、力強く正面を向いて「温室効果ガス排出ゼロ」を表明。
どちらかというと、こうした環境政策も左派や一部野党が得意とする政策領域です。そこに重点を置いて攻め込んできたあたり、相変わらず「野党のお株を奪う」菅政権の確固たる戦略と意志を感じます。
ただ「脱炭素社会」を目指すプロセスには明確に違いがあり、続けて菅総理は「安全最優先で原子力政策を進める」ことも明言しています。
目指すべきゴールを高らかにうたいながら、その手法では一部野党に差別化。
個人的には、早期の脱炭素社会実現を目指すならば原子力の活用は当面必要不可欠だと思っているので、安全への責任と住民合意を明確にした上で政策が前向きに進んでいくことを期待するものです。
また所信表明演説のマイナス点としては、追加の具体的経済政策がなかったことが非常に気がかりでした。
消費税などの大胆な減税や、キャッシュレスポイントの再開など、追加経済対策は待ったなしという状況です。
行政改革と並んで、経済政策については臨時国会で重点的に議論・提案をしていきたいと考えています。
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そんな中、総理や政府与党と対峙すべき野党第一党は…
「もう一つ消えれば…我が党の時代」立憲・安住氏が発言:朝日新聞デジタル
過日から立憲民主党との合流により分裂・消滅が危惧されている社民党に対して、早く吸収してなくなれ!と言わんばかりの発言。
さすがにその場の雰囲気で察して即座に撤回した模様ですが、政府与党を攻める側が何を自爆されているのでしょうか。。
政党が離合集散を繰り返すだけでは、党勢拡大にも支持率向上にもつながらない。
我々は政策本位で国会論戦に挑み、行われている大阪都構想の住民投票を必ず可決へと導き、日本に自民党に替わるもう一つの選択肢を示すべく邁進をしてまいります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2020年10月26日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。