老化を促進するのは、体の「酸化」と「糖化」

私の家には常に、素焼きミックスナッツが常備されています。手軽に買えるということで、セブンイレブンの「食塩不使用 素焼きミックスナッツ」をまとめて買うようにしています(写真)。

食事の合間に小腹が空くと、このミックスナッツをつまむようにしています。多い日は一日で一袋食べてしまうくらいの大量摂取としています。

ナッツ類と言えば、かつては高カロリーとか、食べすぎると吹き出物ができるとか、あまり積極的に食べるべきではないと思われていましたが、最近は健康のためには積極的に摂取すべきという認識に変わってきています。

昨日の江崎グリコ広告には、医師の川田浩志氏のインタビュー記事が掲載されていました。それによれば、老化にかかわる因子として「酸化」と「糖化」の2つが影響しているそうです。

「酸化」とは、活性酸素の過剰な摂取によって細胞を傷つける「酸化ストレス」のことです。

医学的には諸説あるようですが、活性酸素は、体内に侵入した細菌などを取り除くプラスの働きがあり、免疫機能によって体内に侵入した細菌などから体を守ったり、酵素の働きを促進する効果もあります。しかし、活性酸素が増え過ぎると、今度は逆に自分の体の細胞を傷つけたり、酸化(体の錆びつき)させるようです。

「糖化」とは、体内で糖とたんぱく質が結びつくことによって、糖化最終生成物(AGEs)が作られることだそうです。

空腹時に一度に大量の糖質を摂取するような血糖値が上がる食べ方をすると、この糖化が進行します。血管内で糖化が起こると、動脈硬化を引き起こし心血管疾患につながるのです。皮膚で糖化が起こると皮膚の黄ばみや弾力性の低下といった見た目の老化も促進します。

「酸化」や「糖化」を防ぐには、激しい運動ではなく適度な運動を行い、紫外線、大気汚染、化学物質、電磁波、農薬、ストレス、などの要因を避けるようにし、糖質を摂り過ぎないようにして、空腹時にいきなり糖質を食べないようにすることです。血糖値のスパイク上昇をチェックして、食事の順番を考えることも大切です。

健康や老化については、新しい研究成果が次々と発表され、どれが正しいのかよくわからないこともあります。私は、医学の知識は持っていませんが、最新情報を常にチェックして、エビデンス(事実関係)に基づく情報を積み重ねて、自分なりの判断基準を持ち続けたいと思います。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年12月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。