本サイトで10日朝、『ブラックアウトの危機!「電力緊急事態宣言」を出すべきだ』と報じたその日の夜、大手電力10社でつくる電気事業連合会(電事連)が、節電を呼びかけ始めた。
3連休明けのきょう12日は全国的な悪天候で気温低下が予想される上、新型コロナウイルス感染拡大防止のためのステイホームやリモートワークが奨励されていることから、電力需要がさらにひっ迫することは避けられない。
日常生活に直結する電力供給の問題だけに、多くの関連ツイートが見られ、国民の関心の高さと不安の大きさが現れる格好となった。
『電事連の「節電願い」に記載された「電力各社が実施している供給力追加対策」。報道されてる自家用発電追加調達や電力間融通に留まらず、試運転電力の活用とか火発発電機の定格出力超え運転とかLNG船のスピードアップとか、「ここまでやってるんだからお願いだから皆さんも協力して!」感がハンパ無い』
『そろそろ政府が電力非常事態宣言をした方がいいと思う。この大寒波で大規模停電が起これば死人が出る。でも、電力会社は悪くない。原子力発電所の長期停止、悪天候で役に立たない再エネの増大、電力自由化など、震災以後の国のエネルギー政策が間違っていた。』
新型コロナウイルスと関連付けるツイートも。
「コロナ以外にはまだリソースのある医療とは違い、本当に逼迫しているのがこちら、12日の電力です」
「各電力会社も発電余力が無い様です。コロナ報道中心でなかなか世間に伝わって来ない。」
「新型コロナウイルスによる緊急事態宣言中の節電要請は批判の対象になりかねないと経済産業省が難色を示している」と報じた日経エネルギーNextの記事「3.11以来の電力不足でも国が節電要請を出さないワケ」も拡散されている。
綱渡りの電力供給の中、電力卸売価格の上昇で、新電力の料金高騰を心配する声も多い。
「電気代が家賃を超える方が続出しそう」
「JEPXレートの高騰で新電力会社は価格を電気料金に転嫁して来るとなると、1月の電気代が10倍もありえる事態」
「電気代、1日5000円超えるとか罠すぎる。 市場連動型の電気契約はみんなしちゃいけないぞ」
電力各社は引き続き、「日常生活に支障のない範囲で照明やその他の電気機器の使用を控えるなど、電気を効率的に使ってほしい」と呼びかけている。