死ぬまで仕事を楽しく続けるための「2つの条件」

今週、ワイン好きな方にお誘いいただき、フレンチレストランで開催されたワイン会に参加しました(写真)。

ワインラバーたちが集まって、とても刺激的で楽しい時間でしたが、最近このような趣味の集まりで知り合ったことがきっかけで、お仕事に発展することが増えています。

ビジネスミーティングのような、仕事が目的の集まりとは異なり、このような集まりでは、自分が楽しめば楽しむほど、人間関係が深まっていきます。そして、そこから化学反応生まれ、仕事に繋がっていくのです。仕事と趣味の境界線がどんどん消えていくのを感じています。

振り返ってみると、会社で仕事をしていた20代・30代の頃は、今とは正反対にオンとオフという仕切りが明確にありました。

金曜日にオフィスでの業務が終わると、何だか開放感を感じていました。楽しい仕事もたくさんありましたが、やはりオフの時間は仕事から離れたいという気持ちの方が強かったのです。

しかし、仕事とプライベートを分けるよりも、むしろ意識的に融合させていく。その方が、充実した時間をたくさん得られます。ワーク・ライフ・バランスさせるよりも、ワーク・ライフ・インテグレーション(統合)の方が、仕事は楽しくなります。

もう一つ楽しく仕事をするために、意識すべきことは、好きな人とだけ仕事をできるように努力することです。

一緒にいてストレスを感じる人とは、出来るだけ付き合わない。そんな選択が出来れば、気持ちの良い時間をより多く作ることができます。

このようにして、好きな仕事を好きな人とだけやれるようになれば、趣味と仕事がどんどん重なっていきます。楽しい事を続ける訳ですから、定年退職する必要も無くなり、健康であれば死ぬまで仕事が続けられます。

ライスワーク(=ご飯のための仕事)と呼ばれる収入を得るための手段から、自分の人生を充実させ、やりたい事を実現するためのライフワークへ。

50代になってようやく気がついたことは、人生楽しんだもの勝ちという事。誰でも簡単に実現出来るとは言いませんが、私だけが特別とも思いません。

厳しい言い方かもしれませんが、言い訳をする前に、なりたい自分に向けて、努力をすることです。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年2月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。