こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
本日、池内さおり・前衆議院議員のこちらのTweetが話題となっていました。
池内さおり氏、駅で男性にぶつかられ「女性差別だ」
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202103270000241.html
この後、本人は「乗ろうとしないで待っていただけ」と発言を軌道修正をされているようですが、当初Tweetでは「乗ろうとした」と明確に書いてありますので、「そりゃあ差別云々ではなくてマナーの問題だろう」と多くの指摘が入ったわけですね。
事実関係は映像でも見ないとわかりませんので、私からこれ以上のコメントは差し控えます。ぶつかられたのは痛かったと思いますので、お大事にされて下さい。
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そしてせっかくなので、池内さおり氏を輩出した衆議院選挙区である東京12区(北区全域と足立区・豊島区・板橋区の一部)について改めて述べたいと思います。
東京12区は、自民党も野党第一党である立憲民主党も候補者を出さないという、全国でも数箇所しかない珍しい選挙区です。
まず自民党については、公明党との選挙区調整の歴史があってこの東京12区は公明党に譲ることになっています。
当初は「自民党と公明党の候補者を交代交代で小選挙区の候補者とする(もう一方は党の比例上位に回る)」いわゆるコスタリカ方式にすると約束をしていたものの、あっさりとなかったことにされて公明党の牙城になりました。
ちなみにこの時、地元・北区の自民党関係者が「コスタリカ方式にすると言われても信用できない。本当に自民党にもいずれ小選挙区の議席が回ってくるのか」と党本部の裁定に疑問を呈した時に
「この私が約束すると言っているんだ!」
と一喝したのが現在の二階俊博幹事長だったそうです。人と地域に歴史あり。
一方の野党については、以前は民主党系の候補者が出ておりまして、政権交代の時に当時の公明党代表・太田昭宏氏を撃破して小選挙区の議席を獲得したこともあります。
なおこの政権交代選挙の際、「まさか公明党の太田昭宏さんが落ちるわけはないだろう。公明党はあまり好きじゃないし、自公にお灸をすえるためにも、民主党系の票を増やしておいた方がいいかな」と考えて、民主党系候補者に一票を入れてしまったことは私の一生の不覚であります。
その後、太田昭宏氏は凄まじい勢いで地元を回って議席を奪還。大差をつけられた民主党系の候補は比例復活も許されず、その代わりに食い下がって比例復活を遂げたのが共産党の池内さおり氏でした(第47回衆院選は比例復活、48回では落選)。
最近はご案内のように立憲民主党はすっかり左傾化が進み、共産党とがっつり選挙協力をしていますので、この流れで前回選挙から「現職優先」という政界の慣習に従い東京12区は「共産党のシマ」になってしまったわけですね。
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こうなるとは辛いのは有権者で、「公明党VS共産党」というアクが強い構図ですから、「入れるところがないよ!」という方が大量に発生。一時期は日本で一番白票(棄権票)が多い選挙区になった時期もあります。
しかし今回は、東京12区は日本維新の会という選択肢があります。
もはや自民党候補が戻ってくることが絶望的になってしまった選挙区で、しっかりと中道・改革保守を望む方々の希望となれるよう、阿部司支部長とともに活動してまいりたいと思います。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年3月27日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。