東京より人口あたり重症者がはるかに高い大阪
大阪は東京よりいつも重症者が多いです。
これはいま。東京は独自の基準なのでだいたい国の基準なら2割増し程度になりますがそれでも遥かに多い。
実は昨年の夏も、大阪は感染者数の割に重症者が多くて不思議がられていました。
大阪は医療のレベルが低いから重症化する???
東京の致死率はいま0.5%くらいなのに対し、
大阪はと言うと
第3波では0.6%だから東京と同じレベルです。ちなみに第4波では0.05%なのでさらにまた下がっています。医療のレベルは東京と大阪は変わりません。
先日も書きましたけど、こんな馬鹿な分析をした専門家がいました。
大阪健康安全基盤研究所」の小林和夫公衆衛生部長は、「詳細なデータは存じませんが、年齢構成は東京のほうが若く、大阪の方が広い意味での高齢化社会では」と、理由を推測。「そのなかで若い人が出歩いて感染を広げてしまう。また、おじいちゃん、おばあちゃん、両親を含めた同居率も高いのではないか」と説明した。確かに総務省統計局「日本の統計2020」の人口推計によると、65歳以上の高齢者の割合が大阪府は27.5%で(都道府県別ワースト7位)、一方の東京都は23.1%(同2位)。全国的には高齢者率が低いものの、2都府を比較すれば大阪府のほうが若干ながら高齢者の割合が多い。
バカなんですか!? 公衆衛生部長!!!
たった0.4%の高齢者の比率でこれほど差が出るわけないだろ!!! 誰がこんな仮説を吹き込んだんだ!!
で、わたしは
突出して多い大阪の施設内感染が元凶であると推測しました。大阪府の資料にも高齢者施設に関するものは最後に1枚だけ申し訳程度についているだけで
厚労省にいわれたので検査は続けます
クラスターを未然に防ぎました
って書いてあります。
これだけで防げたのならなぜもっとしないのか!!!
大阪府のまとめによると、10月10日から3月25日までの死者の54%は高齢者施設・医療機関のクラスター関連だった!
と報道もされているのにどうして高齢者施設に予算とリソースを投入しないのか本当に謎なんです。
不法入国が多くて困る。
↓
国境検問を強化しようとなるのが普通なのに
↓
途上国の経済が回っていないからだ!日本の金を全部送って途上国の経済を立て直せ!
↓
〈愚民〉
学者のいうこと間違いない!
という理屈で、もっとも簡単でコストが安く効率が良い方法を採用せずに、もっともコスパが悪く経済に大打撃を与える施策を採用しているのが謎でしかたない。
しかし昨日、大阪府のデータを見ていたらもっと驚くべき事実を発見しました。
大阪の高齢者は東京よりはるかに出歩いている
感染経路で「経路不明」は多くの場合、人に言えない、つまりは飲食店経由の可能性が高く、かなりの部分を占めるのではないかと尾身先生も言っておられます。かなりの部分かどうかはわからないが、まあ、そこそこいることはいるでしょうね。
こちら東京の年代別の感染経路です。
経路不明が多いのは20~40代です。70代になると40代の半分ちょっとから6割程度の経路不明率です。これでもかなり多く、リスクの高い高齢者は重症化して医療崩壊を招きやすく、社会に大きな負担をかけるわけだから酒を提供する飲食店への出入りは止めて頂きたい。いくら時短にしても昼間から飲むとか言語道断です。
しかし大阪はと言うと
70代は40~50代と経路不明率が同じ!!!
という驚くべき結果でした。
80代でさえ経路不明が45%くらいあります。東京は30%以下です。
つまり
大阪の高齢者は下の世代と同じくらい飲食に出歩いている!!!
ということになりますね。
もともと大阪は日本で一番、生活保護世帯率が高く、
ちょっと古いのですがその半数弱が高齢者世帯です。いまはもっと比率が上がっているかも。
ここからは仮説です。
高齢の生活保護受給者は単身世帯が多いので、一人暮らしで出歩くのに抵抗がないはずです。
そして健康に不安がある人も多く、衛生意識にも乏しいので罹患しやすい。
出歩く高齢者の感染をどう防ぐか
飲食店の時短を進めても、もともと暇だから昼間から飲み歩く高齢者はたくさんいます。
東京にも下町では昼間から立ち飲み屋にいて大声を出している高齢者をよく見かけます。
医療崩壊を各首長が避けたいのであれば、
高齢者への自粛呼びかけ
酒を提供する飲食店の高齢者の出入り規制の依頼
も非常に効果があるはずです。
出歩かないと健康が・・・というなら散歩はおおいにして結構です。リスクの高い人たちに自粛を呼びかけることが重症者を減らして医療崩壊を防ぐのに、どうしてしないんですかね。
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2021年4月8日の記事より転載させていただきました。