ワクチン接種を迷っている人へ ~家族の絆に不可欠

あなたが高齢者なら、ワクチンを接種すれば安心して子や孫と会えるだろうし、接種しないとあなたも心配で会えなかったり、子や孫が心配して会うのを嫌がったりするだろう。逆も同じで、若い人が接種したら、安心して親や祖父母に会えるだろう。

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この連休に、若くて自分が死ぬリスクがほとんどないが、お手盛りで優先接種してもらった医療従事者等480万人の多くが、連休中に久しぶりに帰省したり実家を訪問していた。大きな声では言えなさそうだが、SNSの世界でも窺える。

また、「高齢者の親がワクチン接種したら帰省しよう」という人も多い。一回目の接種が終わったらかなり安心、二回目が終わったらもう大丈夫ということだ。

孫が祖父祖母の家に遊びに行こうとしたら、多くの場合、親が止める。とくに、自分の子供より配偶者が嫌がるものだ。もし義父、義母に子供が感染させたらどうしようと思うだろうから。

しかし、ワクチンを接種すればそういうことはなくなる。

さらに、若い人にも接種が進めば、ますます安心だ。両方が接種した場合の感染確率が極端に低いものになるのは当然である。

また、感染したとしてもワクチン接種をしておくと、症状が軽くなるだろう。インフルエンザのワクチンでもだいたいそうだ。

いずれにせよ、今年の夏はワクチンのお陰で久し振りの親子対面も可能になるし、双方が接種をすませた冬には、施設に入っている高齢者の訪問も可能になることが期待できる。

しかし、そのときに、自分勝手に「接種は嫌だ」といってしない人への配慮で、施設が面会を認めないとなったら馬鹿げたことだ。ワクチン接種をしていない人は自己責任で不利益を被ってもらうべきである。