ワインとウィスキーの違いと共通点

雑誌に登場するワイン好きの経営者のように、ブルゴーニュのDRCやボルドーの5大シャトー毎晩開けるほどの勇気はありませんが、ワインは好きで結構飲む方だと思います。

自宅には100本以上入るワインセラーもありますし、ワインセラー付きのバーのメンバーにもなっています。

最近は、ワインだけではなくウィスキーにもはまり始めました。こちらも高級品になればそれなりの価格ですが、ワインに比べればコストパフォーマンスは圧倒的に優れています。

また、ワインの保管は温度管理が非常に重要になります。セラーで保管しても輸送中の温度管理のリスクなどとてもデリケートな飲み物です。

一方、ウイスキーは、常温での保管が可能です。ボトルを開けてからも、常温で比較的長期間飲み続けることができ、その間の味の変化を楽しむこともできます。

同じアルコールでも大きな違いがありますが、共通するのは、自分で飲んで楽しめるだけではなく、将来のインフレヘッジとして投資対象にもなり得ることです。

私もワインとウイスキーを飲む用と投資用に分けて、購入・保管するようにしています。

共通するもう一つのことは、どちらも時間の価値を感じられることです。

ワインもウイスキーも時間をかけて熟成したものに深い味わいがあります。生まれた年のワインを飲んだこともありますが、自分と同じ年月ずっとボトルの中に入っていたと思うと、それを味わうことができることが奇跡のように思えてきます。

そしてこの時間は、どれだけお金をかけても買うことはできないのです。

だからこそ、品質の高い古いお酒には大きな価値を感じる人が多く、それが価格の高騰を招くのです。

お酒は誰と飲むかによっても大きく味わいが変わってきます。人の悪口や愚痴を言いながら良いために飲むお酒ではなく、未来を楽しく語りながらお酒の味をじっくり楽しまないと勿体ない。

今までは、漫然とお酒を飲むことが多かったのですが、これからはもう少しマニアックに2つの酒を極めてみたいと思います。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年5月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。