厚生労働省2021年6月最新版 コロナってどんな病気だったの?

いまだコロナってテレビしかみない人にはよくわからない

「コロナは未知の病気だからまだわかっていない」とか言う方がいますがもう1年半経過しています。結婚して1年半たってまだ「うちの妻のことはよく知らない」というでしょうか。いわないですよね。

これはテレビしかみない族に多く見られる現象ですが、テレビはぼーっとしているときに向こうから勝手にプッシュで送られてきます。自分の方から取りに行っているわけではないので記憶は曖昧で、煽り言葉しか耳に残っていないのです。

たとえば「若者も重症化する場合がある」と台本通りにテレビに出てきている医者が言ったとします。これ、あとで紹介しますが20代の若者が重症化するのは夏で0.03%です。つまり3333人に1人です。しかも若者の重症の殆どが肥満と喫煙者である事はもう明らかですので、

「若者も重症化する場合がある」

若者がコロナに罹ると3333人に1人
デブで喫煙者の若者が重症になる

ということでありまして、デブでもなければ喫煙もしない、ごく普通の若者にとっては関係のない話になります。
ちなみに20代の喫煙率は男女合わせると15%程度で6人に1人しかいません。BMI30以上の20代は4.4%、つまり22人に1人しかいません。喫煙者かつデブというのは多くて50人に1人程度でしょうから、正確には「20代がコロナに罹ると、その中の50人に1人のデブの喫煙者が60人に1人重症化する」ということになります。

コロナ怖がるより生活習慣改めてタバコ止めろということです。

その特殊な層のためにどうして若者全員が怖がって自粛しないといけないのか意味が分かりません。というようなことはテレビではけっしていいません。そこで厚生労働省が6月に出した最新の資料を基に再度わたしが説明いたします。

(2021年6月版)新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識

コロナになった人は1年半かかって日本人のたった0.6%


0.6%というのは、166人にひとりということです。道理で周辺にコロナに罹った人がほとんどいないわけです。わたしも実際に会った人で罹患した人は1人もいません。隠しているかもしれませんが・・・w

逆に周辺がみんなかかったというのはわたしのフォロワーさんではホストクラブの経営者がいました。濃い濃度の知人層はみんなかかったが誰も周囲にかかった人がいないほうが大半というわけです。大企業や学校の一員であれば何人かはでてもおかしくないわけですね。

50歳以下なら重症になるのは333人に1人、亡くなるのは1666人に1人

呼吸器系の疾病は、冬は乾燥して肺に病原体が到達しやすく抵抗力も落ちるために重症化しやすくなります。また第1波の時は治療法も確立されていなかったために重症化率も致死率も高かったのです。
去年の第2波の夏のデータでは

10歳未満の子供は0.09%ですので1111人に1人
10代は0人
20代は3333人に1人です。↑の計算の元です。

一番重症化しやすいのは90代以上ですがそれでも6人にひとり。つまり6人に5人は軽症以下です。

次に死亡する割合

20歳未満はゼロ ちなみにアメリカは250人だそうですよ
一番亡くなるのは90代以上でやはり6人にひとりですから、90代以上は重症化するとほぼ亡くなるって事です。しかし致死率16.64%というのは肺炎球菌の17%と同じ。肺炎球菌では年間3万人くらいが死ぬのにそっちはワクチン接種率30%というのがどうしても腑に落ちません。

高齢・デブ・喫煙者が重症化する

この表が分かりやすい。

30代を1とすると50代はその10倍、70代では47倍も重症化しやすくなります。40~50代あたりから重症化リスクが高まるのでワクチンはそれ以上の年齢なら打つべきで高齢者は必須だと思います。

発症の直前、直後がウイルスをたくさん出す

これは以前にも書きました。いまだ「無症状陽性を探し出しても意味がない」という人がいますが、無症状にも2種類あります

●最初から最後まで発症しない無症状
●発症前の無症状

このうち、発症前の無症状は他人にうつす可能性が高い。これがインフルエンザと違う点です。

無症状の人が発症しなくても14日監禁されるのは、潜伏期間が最大14日だからで、発症しないと14日間隔離されると言うことです。逆に発症してしまったほうが解放は早くなります。

実際に他人に感染させるのは5人に1人以下


まあ、これも全年齢をならしての事なので・・・以下は私のデータ解析からの仮説ですが・・・

尾身先生の資料と

世田谷区長のコメントを合わせると

おそらく高齢者からの伝搬が大多数と思われます。高齢者はテレビの影響で「若者からうつされる」と信じ込んでいますが、実際には高齢者から下の世代にうつすほうがよほど多いであろうといてうことはいままで散々データで証明しました。

たとえば東京では若者の感染が拡大しても高齢者の感染にはまったく影響しませんが(つまり若者はうつしていない)

70代の比較的活発な高齢者の感染が拡大すると連動して子供の感染が拡大します。高齢者から孫に伝搬していると思われます。

とまあ、最低限常識として知って欲しいことを書きました。コロナ脳であろうがまともであろうが、せめてこのデータを基盤にして論争したいものです。


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2021年7月1日の記事より転載させていただきました。