菅首相が自民党総裁選に出馬せず、辞任すると表明しました。
内閣支持率が3割を切り、今月おこなわれる総裁選では不利といわれていました。それを打開するために二階幹事長を交代させ、党四役人事と内閣改造を6日にやる予定でしたが、その人事ができなかったことが決め手になったようです。
この背景には、菅首相が総裁選を有利に戦うために衆議院を解散し、総裁として総選挙を戦おうとした戦術が党内の反発を呼んだ事情があるようです。
不人気の総裁で総選挙を戦いたくない党員の意思に応えて、人事でイメージチェンジを図ったものの、役員のなり手がなく、みずからを窮地に追い込んでしまいました。
皮肉なことに菅退陣を受けて、株価は上がりました。
注目されるのは総裁選の候補ですが、すでに立候補を表明している岸田文雄氏と高市早苗氏の他に、石破茂氏、河野太郎氏、小泉進次郎氏などが下馬評に上がっています。
自民党総裁選は9月17日告示、29日投開票の予定です。第1回は地方票と国会議員票が半分ずつで、過半数に達する候補がいなかった場合は上位2人の決選投票(ほとんど国会議員)で決まります。