広島3区 ：首相のお膝元、河井夫妻「政治とカネ」が争点も選挙戦はパッとせず

広島3区は広島市内の新興住宅地と山間部を範囲とする、都市部と農村部の両方の顔を併せ持った選挙区です。

そんな選挙区が注目されるのは、河井克行元法相の選挙区だからです。（岸田氏は広島1区）

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岸田首相はお詫び行脚に。

河井克行氏は、今年4月1日に議員を辞職しましたが、これに伴う補欠選挙は実施されなかったため、今回の衆議院議員総選挙まで欠員となっています。

一方、辞任した河井案里氏の後任の参院補欠選挙は、野党の統一候補の宮口治子氏に敗れ、岸田首相は首相の芽がなくなったとまで言われました。

今回の選挙では、立憲民主党の新人、自民党が推薦する公明党の前議員、日本維新の会の新人ら6人が争う構図となっています。

大山宏　73　無新
矢島秀平　29　Ｎ新
斉藤鉄夫　69　公前（当選9回）
玉田憲勲　64　無新
ライアン真由美　58　立新
瀬木寛親　57　維新

斉藤鉄夫候補は、今までは比例中国ブロックからの選出でしたが、河井夫妻の件からのなりゆきで広島3区からの立候補となったようです。清水建設の社員から国交大臣にまで人生すごろくを上り詰めたという経歴の持ち主です。だからなんだという話ですが。

一方、矢島秀平候補の見た目のインパクトと、ライアン真由美候補の名前のインパクトはかなり残りそうです。矢島候補の本職はベーシストだそうです。エンタメ業界の苦境を救ってくれるでしょうか。

選挙戦では、政治とカネをめぐる問題への対応が争点になっており、あまり生産的な議論はできそうにありません。

けれども、保守王国広島、今回の選挙を占ううえで重要な選挙区であることは間違いありません。