今日のテーマは選挙公報について。
実は選挙において、全員に等しく与えられる情報は少なく、例えば、街頭演説で配布されるチラシはその場に行かなければもらえませんし、ホームページやSNSでの情報発信も増えてきましたが、有権者側から取りに行かないと接することはないものです。
街を歩けば見かける選挙ポスターと自宅に届けられる選挙公報くらいしか誰もが目にする情報は無いといっても過言ではありません。
ですので、選挙ポスターと選挙公報のデザインや内容においては、各陣営の工夫がみられるわけで、とっても興味深く、勉強になります。
選挙公報を読む場合には、顔、名前、政党、プロフィールがまず目に入ってくると思いますが、ここだけで決めてはもったいない。
細かい字で書いてあるので読みたくないという気持ちも分かりますが、その文面に込められた工夫を読み取っていきましょう。
まず注目すべきはキャッチフレーズ
この一言に、候補者がなんのために、何をするために立候補しているのか詰め込まれています。
町田の場合には、伊藤しゅんすけ候補は市民と野党の共闘で、政権交代の1議席を
小倉まさのぶ候補は政策力と実行力で変革に挑戦
となります。
全体の構成をみてみると、
- 伊藤しゅんすけ候補は、スタンダードタイプ。
想い→政策(うすく広く)→プロフィール
幅広く共感してもらえる可能性がある一方で、政策の具体性には欠けてしまうつくりといえます。 - 小倉まさのぶ候補は、スペシャリストタイプ。
地元ネタ→プロフィール→政策・政策・政策
政策の実行力を期待させる一方で、経済やデジタルに興味のない(優先順位の低い)方からの投票を得にくいつくりといえます。
また、両者ともに協力関係にある他党について言及していないのも戦略が垣間見えますね。
動画では、コメントとのやり取りで他党との協力が何をもたらすのかという話で盛り上がりました。
より詳しい解説を見たいという方は、是非ご覧ください。
冒頭20分ほどが解説、後半20分ほどがコメントとのやり取りです。
それでは、皆さんも選挙公報をじっくり読んでみて、投票の参考にしてください!