国土交通省が毎月公表する「建設工事受注動態統計」でデータを二重に計上していたことが分かりました。
国交省、基幹統計を無断書き換え 建設受注を二重計上、法違反の恐れ:朝日新聞デジタル
建設業の受注実態を表す国の基幹統計の調査で、国土交通省が建設業者から提出された受注実績のデータを無断で書き換えていたことがわかった。回収を担う都道府県に書き換えさせるなどし、公表した統計には同じ業者…
2018年末にも、厚生労働省の「毎月勤労統計」で不適切な調査が発覚していました。
作為的なのか、それともたんなる能力不足なのか、調査結果が待たれますが、正確な調査結果が出てこない恐れもあります。
だれが何のために始めたのか。疑惑は深まります。
データに直接手を加えていてかなり悪質という指摘も。
こういうのを見つけた人が損しないような仕組みが必要だという指摘もありますが、身分保障が堅牢で終身雇用の公務員では告発するのは不可能かもしれません。
行政OBからも厳しい指摘が。
一流紙である朝日新聞の記者は、紙面を意図的に書き換えたりは断じてしていないようです。
■
「建設工事受注動態統計」は、全国の約1万2000社を抽出して調べており、2020年度の総額は79兆円にも達します。国内総生産(GDP)の算出などにも使われているため、二重計上によってデータが上振れしていた可能性が高いそうです。
これが本当ならGDPはさらに下がることになります。