世界的にインフレの時代が来ています。アメリカの消費者物価上昇率は6.8%、日本でも企業物価上昇率は9.0%になりました。消費者物価上昇率はまだ0.1%ですが、年明けから上がり始め、4月には1%を超えると予想されています。
世界的な物価上昇のきっかけは、天然ガスなど燃料価格の上昇で資源インフレが起こったことです。これは1970年代の石油ショックの初期と似ています。このとき日本は危機を世界に先駆けて危機を乗り超え、80年代は日本企業の黄金時代になりした。
しかし50年たった今、状況は大きく変わりました。日本は人口の減少する老大国になり、供給ショックを乗り超える体力がないのに、カーボンニュートラルと称して化石燃料を減らしています。
最大のリスクは金利上昇です。1970年代の国債残高は約10兆円でしたが、今では1000兆円。金利が1%上がると、金融機関の保有している国債には約50兆円の評価損が出ます。だからインフレ目標2%が達成されても、日銀は金利を上げられないので円安になり、インフレが暴走するおそれがあります。
デフレは悪いことで、インフレはいいことと思っている人がいますが、物価が上がると資産は目減りします。ゼロ金利の銀行預金で運用していては、生活は守れません。世界的に金利が上がる中で、資産運用を多様化する知恵が必要です。
2022年1月からのアゴラ経済塾では、これから来るインフレ時代に日本経済がどうなるかを展望し、資産をどう運用するかを考えます。授業はすべてZoomで配信するので、全国の(あるいは海外の)みなさんも視聴して質問できます。録画をあとから見ることもできます。
講師:池田信夫(アゴラ研究所 所長)
テーマ(例)
- 世界的なインフレの原因は何か?
- なぜ日本の消費者物価指数だけ低いのか?
- 円安は進むのか?
- 日銀の量的緩和は終わるのか?
- 金利は上がるのか?
- 資産はどう運用すればいいのか?
など受講生のみなさんの関心に応じて決めます。
開催日:2022年1月7日から毎週金曜日(全12回)
1月7日・14日・21日・28日
2月4日・11日・18日・25日
3月4日・11日・18日・25日
時間:19:00~20:45(手づくりの軽食つき)。懇親会もあります。
場所:東京都世田谷区(受講者にご連絡します)
定員:10名。インターネットによる視聴は無制限(オンラインツールはZoomを使用します)。
受講者全員をアゴラサロンに無料でご招待します(受講期間中は無料)。
受講料
- 3ヶ月12回分:6万6000円(消費税込み)
- 2021年10月期のアゴラ読書塾から継続の受講者:5万5000円
- 女性・学生・インターネット:3万3000円(ネット受講者も空席があれば1回は会場で受講できます)
- アゴラサロンのメンバーは9000円引き
お申し込み方法:専用フォームに必要事項をご記入いただき、フォーム記載の弊社口座へのご入金をもって手続き完了です。
主催:株式会社アゴラ研究所