忘年会難民の原因は「今のうち消費」ではなく「人間の本能」

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年の瀬に入って、東京の飲食店の団体予約が取りにくくなっています。今週開催した、気の置けない愉快な仲間たちとの忘年会は、会場探しに難航しました。何とか新橋にある宮崎料理のお店を12名で予約してもらうことができました。

少し前までは、飲食店はどこも閑古鳥で、お店に行くと少人数でも大歓迎されたのに、あっという間にこの変わりようです。

このような、消費の爆発が起こっている理由として、「今のうち消費」と呼ばれる前倒しの影響があると指摘されています。

これは、オミクロン型コロナ株による感染再拡大を懸念して、再び外出しづらくなる前に買い物をしたり、外食をしたりしておこうという心理です。

飲食店予約管理サービスのデータによると、全国約4200店の12月13~19日の来店者数は20年比で6割増えたそうです。

しかし、みんなで集まって話をしていて分かった事は、こうやって多くの人がワイワイ話をする機会に、多くの人がずっと飢えていたということです。中には、友人と集まるのが2年ぶりと言う人もいました。

「今のうち消費」というより、みんなで集まりたいという「人間の本能」が、コロナ禍の沈静化で一気に爆発したような気がしました。

普段よりもテンションの高いメンバーを見ていると、今ままコロナ渦が大きく広がらなければ、新年会も大変な盛り上がりになりそうです。

新年会は忘年会のような難民にならないように気をつけたいと思います。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年12月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。