これ、テレビでなんの根拠もない医者が言い始め、信じているコロナ真理教の方も多いですよね。
まずこの仮説には突っ込みどころがいくつもあります。
1 マスクと手洗いでインフルを駆逐したならどうしてコロナは流行する?
コロナウイルスの大きさは直径100ナノメートル(0.0001㎜)でインフルエンザウイルスは100nm(ナノメートル)
サイズが同じで片方だけがマスクを通り抜けるってないでしょ w
ちなみに一般的な不織布マスクのフィルターの目はおよそ5㎛ (マイクロメートル)ですので、ウイルスの大きさの50倍です。つまりマスクでウイルスを止めることなんてできないのです。サッカーゴールと野球ボールくらいの差ですよ!
こういうとコロナ真理教徒は「コロナの感染力の方がインフルエンザより強いからだ」と全くエビデンスにもないことをいいます。インフルエンザはマスクをしていてもたった3ヶ月で2000万人くらいは感染していたのでその爆発力はオミクロンどころではありませんでした。
まあ、この話をしても分からない人は分からないので次
2 マスクと手洗いしてない国でもインフルエンザは壊滅しています
2021年の世界のインフルエンザ流行状況について
国立感染症研究所
注目すべき点は, 特に北半球では, COVID-19流行前のピーク時の50-100分の1の報告数
日本だけでなく北半球全体でインフル壊滅
したのです。コロナ脳や専門家、特にファクターXを信じない皆さんはことあるごとに「欧米ではマスクをしないから日本より感染者数が段違いに多いのだ」といいますが、そのマスクをしない欧米でもインフルは壊滅したので理屈が通りませんよね。
この時点で、「日本人はマスクをしているからインフルが壊滅した」と堂々と言う専門家は専門家ではありません。ファクトもエビデンスも関係なく自分の感想を言っているだけの素人です。
ウイルス干渉でもなかった
昨年までは自分もデルタがオミクロンに駆逐されたようにウイルス干渉がインフルエンザの原因だと思っていました。ところがその仮説は昨年見事に粉砕されることになります。
RSウイルス大流行で開園、コロナで休園、なぜ? 小児科医の視線
昨年の夏。デルタの最盛期に子供にRSウイルスという風邪が大流行し、小児科のベッドは溢れ、医療崩壊しています。仮にウイルス干渉があるならデルタの流行時にRSは流行しないし、RSが流行しているのにデルタが流行するわけもなかった。
さらに10月〜12月は日本はゼロコロナだったのにインフルが全く発生しなかった。ワクチン打って損しました。
この結果からウイルス干渉はないと断言できると思います。
どうしてインフルは激減したのかの永江仮説
マスクのおかげだ
ウイルス干渉だ
というふたつの仮説が粉砕されたのでこれを立てることができました。
まず、インエルエンザはどうやって伝達されるのか、そのメカニズムです。
インフルエンザウィルスは、冬の間、活性を保ちながら、アラスカ、シベリア、カナダなどの国々の湖沼に凍結保存されています。秋になると、カモなどの渡り鳥がそのウィルスを南に運んできます。その時のウィルスには、全く病原性はないのです。非常に長い年月をかけて、カモと共生していますからね。ウィルスはカモのお腹で増えるので、カモのウンチを集めれば、そのウィルスが分離できます。
では、なぜカモが運んでくる鳥インフルエンザウィルスは、鶏に対して病原性を獲得するのでしょうか。カモから鶏に、直接感染することはありません。ウィルスは、まずアヒルなどの水生の家禽に感染します。感受性が同じですから。水生家禽から、さらに陸生の家禽に感染します。その過程で、何らかの抗原変異によって、鶏に感染できるウィルスが出てきてしまうのです。こういう感染の過程が、どこで起こるかというと、生きた鶏、水生家禽、陸生家禽を売る市場(ライブバードマーケット)だと考えられます。
日本でも鳥インフルエンザがでることがあるが、すべて屠殺される。しかしインフルエンザは鳥からは人間にうつらない。
通常は、鶏から人には、感染しません。では、なぜ感染するようになってしまうのか。私は、そこにブタが介在していると見ています。ブタの呼吸器上皮細胞には、人と鳥の両型のウィルスに対するレセプターがあるからです。
つまり、
野鳥→ ニワトリやアヒル → 豚 → 人間
というルートを辿るわけだが、そもそも日本だと飼育されている豚とニワトリが接触しない。しかし中国の田舎であればアヒルと豚を露天で飼育しているなどは普通の話です。いままではそこから人間にうつり、その人が中国の都市部にやってきて感染を広め、中国から世界に広がっていたわけですね。
で、いまですがコロナと中国の政治の締め付けの影響で
中国は都市部と田舎をほとんど遮断して行き来がかなり減った
中国人の渡航は日本には2年間なし
ということになりました。日本や欧米も中国人を受け入れませんでしたから、そもそもインフルエンザが入ってこなかったわけです。コロナのように全世界から来るものとは違いました。
国境を開くと同時にインフルもはいってきた証拠
ところが
今年の夏以降から北半球にインフルが少しずつですが流行しはじめました。
EU 入国規制緩和へ、ワクチン接種で観光客も入国可能に。欧州各国でも海外旅行再開の動き
今年の5〜6月頃からEUは観光を徐々に再開。イタリアは夏から全世界からの観光客を受け入れはじめました。同時にインフルエンザも徐々に広がり
いま、欧州では流行しています。ウイルス干渉説はさらに粉砕・・・・
日本でもわずかに感染している人はいますが(中国からの帰国者経由?)、それでも圧倒的に火種がすくないので燃え広がるには至らないのだと思います。本日の仮説の説明はこのへんで。
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2022年2月2日の記事より転載させていただきました。