朝日新聞社は、峯村健司記者によるダイヤモンド編集部に対して編集権の侵害行為があったとして、峯村記者を停職1カ月とする懲戒処分を決めました。
安倍晋三元首相が週刊ダイヤモンドのインタビュー取材を受けた後、ダイヤモンド編集部の副編集長に、公表前の誌面を見せて内容を確認させるよう要求した峯村記者の行為について、不適切な行為だと判断したとのことです。
編集委員の職も解かれます。
峯村記者は自身のnoteに、
最大の政治トピックの一つになっているニュークリアシェアリング(核共有)について、重大な誤報記事が掲載されそうな事態を偶然知り、それを未然に防ぐべく尽力し、幸いにして、そのような誤報は回避されました。
と述べています。
朝日新聞記者としては異色である峯村記者を擁護する向きもあります。
賛否両論ありますが、報道倫理としては完全にアウトです。
安倍元首相がこの経緯に対してどのような対応をするのか注目が集まります。峯村記者は、同noteで、
北京特派員時代、中国当局に25回拘束され、取り調べを受けてきました。(中略)しかし、今回の朝日新聞による取り調べは、愛する会社からの仕打ちという意味で、強権国家の警察当局の取り調べをもある種で上回る精神的苦痛を感じるものでした。
と述べ、今回の処分に対して朝日新聞社と徹底抗戦をする構えです。
これはネット上では文字通り賛否両論で大炎上。フリーランスのライターも「アウト」。
ネトウヨのみなさんは、朝日の中では右派とみられていた峯村記者に同情的。
この人は、もちろん大批判。
政治的には中立の江川さんも、さすがにこれはアウトの判定。
弁護士界隈も、左右に関係なくアウト判定。
労働事件としては「退職の直前に懲戒処分を出したのは違法ではないか」という批判もありますが、懲戒処分が違法と判断するのはハードルが高い。
安倍元首相の事務所は「今回の件については朝日新聞社と峯村氏との間のことであり事務所としてコメントは差し控えさせていただきます」と発表しています。