屋外演説でマスクはまだ必要?

田村 和広

GW最終日の5月8日(日)、玉木雄一郎国民民主党代表の横浜駅演説(写真1)を拝聴しました。(ツイッターで前日告知していたので立ち寄りました。)

写真1:玉木代表の演説 横浜駅西口12:30過ぎ
筆者撮影

その翌日、玉木代表自身もツイッターで駅前演説の様子を捉えた写真を公開しました。

2枚が伝える情報格差

筆者が撮影した写真と国民民主党側が撮影した写真との間には、圧倒的な情報の差があります。

それはマスクの有無です。(※ 撮影機材や技術は無視してください)

やはり、顔やその表情は、その人を知るうえで有力な情報の一つです。マスクがない方が聴衆に訴える力が大きいと感じます。(※ 個人的感想)

有名候補に比べ無名新人は不利ではないか

玉木代表は有名人なのでマスクをしていても誰かわかる一方、この日の主役、深作ヘススさんは本人襷がなくては誰かわかりませんでした。

今後選挙戦が本格化して行くなかで、これから世に出ようという若手・新人候補は、既に良く知られている候補に比べて不利な状況にあると言え、その不利益は無視できない水準ではないでしょうか。

仮にそうであれば、選挙戦は不公平で後味の悪いものになってしまいます。

屋外では「マスク外し」が推奨ではないか

5月9日現在、厚生労働省のサイトで確認すると、

体調に応じて、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう。

熱中症予防 × コロナ感染防止 | 厚生労働省

とあります。

前掲写真くらいの距離が保てる状況ならば、外してもいいのではないでしょうか。

私には精緻な計算を提示できませんが、少なくとも暑い日の屋外であれば、マスク着用による利益より、熱中症等のリスクの方が圧倒的に大きいのではないでしょうか。

聴衆はともかく、距離の確保やついたてなどの対策を前提条件として、話者本人は演説の時くらいマスクを外させてあげてもいいのではないでしょうか。

専門家の判断と各党統一見解を

感染症の流行と鎮静化見込みは予測しにくいので今後の状況次第という前提条件付きですが、選挙戦が本格化する前の段階で、専門家の判断も交え(いわゆる“お墨付き”)、各党で協議し、統一見解を出した方がいいのではないかと感じます。

その場合、マスクをしないことに不安や不満を感じる方が一定数いることも予想できますので、厚労省などで判断理由などをPRすることも大切でしょう。

それにしても(写真1の)玉木代表の目が福々しいですね。