長期金利0.25%で日銀が買い支えている国債を「空売りで売り崩す」と宣言するヘッジファンドが登場し、金利が日銀の指し値を超えました。
1992年の「ソロスvsイングランド銀行」とは、こういう話です。
「まさか中央銀行がヘッジファンドに負けるはずがない。今までも日銀にチャレンジしたファンドは全部負けた」という人は多い。
日銀は3兆円以上も国債を買ったのですが、0.25%の壁は破られました。15日はさらに増額するようです。
他のヘッジファンドも参加してきました。海外でも注目されています。
国債の買い入れは、長期金利の日米差を拡大して、円安の原因になります。1ドルは、また135円に乗りました。
黒田総裁も「急速な円安は望ましくない」と国会で答弁したので、これ以上、国債を買い支えするのは無理でしょう。長期金利を規制するYCCという不健全な政策をやめるときだと思います。