尼崎市は緊急会見で、全市民46万人分の個人情報が入ったUSBメモリーを紛失したことを明らかにしました。USBメモリーには全市民46万人分の住民基本台帳の情報のほか、生活保護受給世帯や児童手当受給世帯の口座情報などが含まれていたということです。
さらに、紛失を発表した記者会見の場で、訊かれてもいないパスワードの桁数を明らかにしてしまうなど、尼崎市役所は信じられない認識の甘さを露呈しました。
「飲酒後、路上で寝てUSBなくした」尼崎市の個人データ紛失問題、委託業者が会見
兵庫県尼崎市の委託先業者が、全市民約46万人の名前や生年月日など住民基本台帳の情報を記録したUSBメモリーを紛失した問題で、市や業者が23日午前に記者会見を開いた。
訊かれてもいないパスワードの桁数を答えてしまう危機管理の甘さ。
ネット上では、尼崎市のUSBメモリのパスワード13桁ダービーが盛大に取り行われています。
その結果、「amagasaki2022」がトレンド入りしました。
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危機管理の教材としては完璧の出来ではないかという完璧な皮肉もあります。
コールセンターには尼崎市のネットワークが通っておらず、情報を更新するには物理的にデータを運搬する必要がありました。ネットにさえ繋げなきゃ情報流出はないという役所のこれまでの情報管理の認識も問い直されるべきです。
多くの役所では多くの実務は外注になってきているので、責任の所在はあやふやにしてしまうのでしょうか。
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地元の中小・零細業者がやらかしたと思いきや、意外にも大手企業でした。
地方自治体には情報流出が怖いと庁内LANしか繋げていないところが多いですが、その結果最悪の事態となりました。