7月2日未明から続いているauの大規模な通信障害を巡り、KDDI代表取締役社長の高橋誠氏の会見が「全部ひとりで答えた」と話題になりました。
時事ドットコム
会見では、高橋社長は「まことに申し訳ございませんでした」と率直に謝罪し、通信障害の概要や影響、原因、対応、再発防止策などについてスライドを用いて説明しました。注目すべき点は、高橋社長自らが説明していること、記者からの技術的な質問にもしっかりと回答していることです。
日本企業の社長としては異例の会見だと称賛の声が多く上がっています。
高橋社長は技術畑のたたき上げだけあって、技術者からの会見の評価も非常に高いです。
メガバンクと違って、理系の社長だったのがよかったのかもしれません。
批判もありますが、社長の説明は妥当だったという評価もあります。
一方、会見内容を理解できていない記者の資質に疑問の声も。
高橋社長は、企業サービスへの影響も大きく、補償は今後検討して決めると述べました。
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また、金子総務相「重大な事故」に該当し、しかるべき対応をと述べています。しかし、行政の技術に対する理解度にも疑問の声が上がっています。
有能な方ではありますが、引責辞任は避けられないという見方が強いです。しかし、そもそも技術がわかる経営者が少ないという現状では大きな損失だという声もあります。
障害は、通信設備の定期メンテナンスで、通信ルートを変更する作業中に発生しました。そのため、データ通信網を利用して音声通話を行うための「VoLTE(ボルテ)」交換機に負荷が集中し、データ通信が混雑した結果、通信しづらい状況が起こりました。
全面復旧は5日の夕方になるとみられています。