日常生活で高まる「スマホ集中リスク」

お酒は、適量を楽しく飲めれば良いのですが、つい調子に乗って飲み過ぎてしまうことがあります。それによって、様々なトラブルに巻き込まれることがあります。転倒してケガをしたり、財布の盗難に遭ったりといったといった事態です。

私も今まで数々の失敗を繰り返してきましたが、その中で最もダメージが大きいのは携帯の紛失です。

Manuel Faba Ortega/iStock

恥ずかしながら、今まで4回ほど携帯を落としたことがあります。全てお酒を飲んだ帰り道にどこかに落としてしまったという懲りないパターンです。

幸いなことに、そのうち3回は翌日の朝に発見することができ、無事に戻ってきました。しかし、10年近く前に携帯を紛失した時は、結局見つからず新しいiPhoneに買い換えることになりました。

携帯の紛失は、機種の買い替えという経済的な損失だけではありません。保存されたデータの復元や、連絡先の設定など、面倒な作業が必要になり、大きな負荷がかかります。

最近は様々なサービスがアプリとして携帯に入れられるようになり、たくさんのカードを持ち歩く必要がなくなり便利になった反面、より集中リスクが高まっています。

万が一携帯電話を紛失した場合に、どのような対応をすれば良いのか。お酒を飲まない人であっても、有事のシミュレーションをしておくべきです。

携帯電話を落としにくくする工夫も必要です。私は、カバンの中に携帯と充電バッテリー入れて持ち歩くときにはコードでつなぐようにしています。こうすれば、携帯だけをどこかに置き忘れるリスクを軽減することができます。

また、携帯をお店のテーブルやトイレなどにおかない習慣も大事です。常に手に持って行動する癖をつければ、置き忘れの心配がなくなります。パンツの後ろのポケットに入れたりするのもタクシーなどで落としてしまう原因になります。

私にとって携帯を紛失しないために最も大切な事は、お酒を控えめにすることです。

同じ失敗を相変わらず繰り返している学ばない男ですが、楽しく健全にお酒が飲めるように、年齢に応じた飲み方に改善していきたいと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年7月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。