エコノミーで行っても50万円に「涙するハワイ」

11月にインナーサークル資産設計実践会メンバーとハワイに行く予定を立てています。

現地のコンドミニアムなどの投資物件を視察するだけではなく、海外生命保険のスペシャルなセミナーなどインナサークルならではの他では経験できない盛りだくさんな内容になる予定です。

予約をしていて気になるのが、現地の物価の高さです。

ハワイのコンビニで売っているカップ麺が、コロナ前は3ドルくらいだったのに、4ドル39セントになっていたという記事がありました。日本円換算で約600円です。

お店でラーメン一杯食べるだけで、チップ を入れると3000円近くかかるという話も耳にしました。

ホテルの価格も高騰しています。ワイキキのビーチ沿いのホテルは、シェラトンクラスでも500ドルから600ドルが相場となっています。さらにリゾート料金と呼ばれるコストが税別で42ドル追加されます。

そこそこのホテルに泊まるだけで、1泊7万円以上という計算です。ハレクラニだと10万円を超えてしまいます。

これに加えて、航空運賃がかかってきます。日付によって変動しますが、エコノミーの割引運賃でも、燃料サーチャージと呼ばれる追加料金を含めると15万円前後はかかります。

という事は、もしハワイに3泊だけして、往復し現地でちょっとした外食をするだけで、1人50万円くらいは覚悟しなければならないことになります。

家族で出かけたり、1週間といった期間になれば100万円単位で旅行資金が必要になります。

物価が高いからといって、せっかくハワイに行ったのに、節約生活をしてもストレスをためるばかりでリゾート地に行った意味はありません。

物価高のハワイに行くのを泣く泣くあきらめる。まさに雑誌ゲーテ最新号(写真)の特集のタイトル通り「涙するハワイ」になってしまいました。

ハワイだけではなく、ニューヨーク、ロンドン、パリといった世界の観光地に出かけると、円の価値が下がり、日本人がどんどん貧乏になっていくことを実感することでしょう。

delamofoto/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年7月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。