日本維新の会は27日、臨時党大会で代表選の投開票を行い、馬場伸幸共同代表を新代表に選出した。はじめに、出馬した3名の候補と運営に関わられたすべての方々に、敬意と感謝の意を表したい。これから馬場代表の下、一致団結して党勢拡大に努めていく。
残念ながら、私が推薦人となった足立康史候補は敗北。応援して下さった党員・支持者の皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいだ。足立氏は捲土重来を期すべく、さっそく全国行脚に出発している。今後も微力ながら、何かお手伝いできればと思っている。
今回の代表選を振り返って思うことは、梅村みずほ候補も指摘していたが、志ある者なら推薦人を集めて誰でも手を挙げ、オープンで活発な論戦が行われるのを観たかったということだ。これは、多くの党員・支持者の声でもある。メディアでは、水面下の様々な動きが伝えられている。
東京の一地方議員である私が詳細を知る術はないが、こうした報道を見るにつけ、さらに不正行為を働いた議員がいたことも輪をかけて、多くの党員の投票意欲を殺いだ感があるのは否めないだろう。
今回の有権者は、議員などの特別党員586人、一般党員19293人の計19879人で、等しく1人に1票が与えられていた。結果は、投票総数11054票のうち、有効投票数10825票、馬場氏8527票、足立氏1158票、梅村氏1140票だったが、実に8825人が棄権している数字は見逃せない。一般党員の半数以上は、大阪在住者でもある。
いずれにせよ、われわれ維新議員の最大の命題は、全国政党化である。そのためにも、敗れたとはいえ、足立氏が提案してきた「どこまでも透明で公正公平な党組織」の下での「党員民主主義」の確立は、今後の維新にとってキモとなる、絶対条件の理念であるはずだ。
代表選で明らかとなった課題を消化しながら、まずは自民党と対峙できる現実主義の野党第一党として、確固たる地歩を固めなければならない。馬場代表を先頭に、東京での勢力拡大に邁進したい。