自民党・茂木敏充幹事長は、4日のNHK番組で、統一教会の問題と絡めて、「左翼的な過激団体と共産党との関係がずっと言われてきた。そこについて全く調べないというのも問題だ」と発言しました。
それに対して、共産党・小池晃書記局長は「事実無根」と発言の撤回を求めましたが、茂木幹事長は発言を撤回しませんでした。
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当然ながら共産党員とその支持者およびその周辺からは猛反発がありました。
けれども、なぜか「関係」について反論した人はいません。共産党はいまこそ濡れ衣を晴らさなければなりません。
また、茂木幹事長の発言は問題の本質を突いているという指摘もあります。
たしかに、共産党は現在は破防法の指定団体として公安調査庁の監視対象になっているだけです。
共産党が破防法に基づく調査対象団体であるとする当庁見解 公安調査庁
ちなみに、警察庁HP 警備警察50年によると、
昭和30年代初頭、路線対立等の理由から、日本共産党を除名されたり、離党した者が中心となって、日本共産党に代わって、我が国で暴力により共産主義革命を起こすことを目的とする集団が生まれました。これが過激派です。
とのことです。
共産党はしんぶん赤旗で過激団体との関係はいちおう否定しています。
「革マル派」とか「中核派」などと名乗る団体は、凄惨(せいさん)な「内ゲバ」事件などをおこしてきた反社会的な暴力・殺人者集団であり、日本共産党とはまったく関係がありません。
しかし、共産党は過去に過激団体と「関係」があったことは明らかで、それをいまだに清算していません。
一方で、1970年の第11回党大会で、自分たちのめざす「革命」が平和的となるか非平和的となるかは「敵の出方」次第だとするなど、暴力革命を選択肢とすることを否定していません。
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「関係」だけで相手を攻撃していたら、おたがいにめぐりめぐって跳ね返ってきます。あとはオルタナ・ファクトに一直線です。