マイナビが就活生に対する「配属ガチャ」についての意識調査を発表しました。これに対し、世の中の多くのおじさんからは疑問の声が上がり、一方で現代の若者を擁護する声も上がりました。
ちなみに「配属ガチャ」とは、新入社員が希望する勤務地や職種に配属されるか分からないことを、ソーシャルゲームの「ガチャ」になぞらえた俗語だそうです。「親ガチャ」と同じ用法ですね。
半数以上の就活生が「職種も勤務地も自分で決めたい」、4人に1人が「転勤の多い会社には行きたくない」と答えているそうです。希望ではない配属になった場合はどうするのかとの問いには、「抗議すると思うけど、転職を視野に入れたい」「辞めるのが一番賢い選択なのではないでしょうか」などと回答しています。
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しかし、採用した会社の上司を心配する声が上がっています。
配属ガチャなんて言ってるサラリーマンの能力が高い訳がないという現実を突きつる指摘も。
おじさんたちは今の若手の現実を知らないという指摘も。昔からのんびりしていたらスキルはつきませんでしたが・・・。
若者に過剰な我慢を強いるのは理不尽ではないかという意見も。
一方で、オッサンがかわいそうという指摘も。
昭和とちがい令和の現代は、ある程度の能力があればある程度の環境は選べます。この考え方も「新自由主義」と批判されてしまうのかもしれませんが。
でも、いつものごとくマイナビが煽りすぎているという冷静な指摘も。
むしろスキルのある中高年が取り合いになっているという指摘もあります。40代はとくに人材不足でしょうし。
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スキルのない大学生を「総合職」として大量に採用する新卒一括採用方式を取っている以上、「配属ガチャ」が発生することになるのは避けられませんが、大量用時代の退職や少子化があいまって、かつてない採用難になっています。
いずれにせよ、年功序列と終身雇用は法的にはともかく実際的にはオワコンになりつつあるようです。