みんなが働いている時に遊んだ方が良い

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会社勤めをやめて、自分で仕事をするようになって良かったことの1つは、平日に自由な時間を取りやすくなったことです。

金融機関で仕事をしていた10年くらい前は、リモートワークという概念もまだありませんでした。月曜日から金曜日まで毎朝オフィスに通勤。平日は有給休暇を取らない限り、自由な時間にすることができませんでした。

自営になってからは、スケジュールは自分で勝手に決められます。多くの人とは反対に、むしろ週末にセミナーや講演などの仕事をすることが多くなり、平日をお休みにすることが増えました。

平日のお昼にガラガラのお店でゆっくりお酒を飲んだり、週末は行列で入れないお店に並ばずに入れてしまう。

土日は混雑している観光地でも、平日であれば、ギリギリで予約が簡単にできたりします。

人と違う時間の過ごし方をするだけで、ゆとりが随分違います。

最近も、週末は大行列のかき氷店に、平日の夕方に行ってみました(写真)。行列していたら通り過ぎようかと思いましたが、ほとんど並ばずに入店できました。

週末であっても、日曜日の夜になると、土曜日とは対照的に遅い時間にディナーに出かける人が少なくなります。これは翌日の月曜日から仕事を始める人が多いので、前の日は早めに家に帰って準備をしたいと考えるからです。

ということは、日曜日の遅い時間はお店の予約が取りやすく、ゆったりと過ごすことができるのです。

他の人と同じように行動するのではなく、他の人と逆の行動をする。つまりみんなが働いている時に遊んだ方が良いのです。

もちろん家族のスケジュールの調整が難しかったり、それぞれの個々の事情もありますから、やりたくてもやれない人もいるでしょう。

でも、平日に自由に行動できることになって、解放されるストレスは、実際に体験してみると想像以上にとても大きなものです。私はもう昔のライフスタイルには戻れません。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年10月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。