思わず経営コンサルしたくなった信州上田の松茸小屋

長野県の上田にあるあぜみち山荘という松茸を出すお店に、ワイン仲間と出かけてきました。

新幹線で東京から1時間半。上田駅からタクシーに乗って5000円ほどの山奥にあります。

途中からこのお店の看板が道沿いに大量に見えるようになり、入り口には写真のように案内板がこれでもかという位に掲示されています。

門にかかった暖簾の右に「松茸は現金」と言う、意味不明のキャッチコピーもあり、何だか心がざわつきました。

松茸は儲かると言う意味なのかと思いましたが、どうやらクレジットカードは受け付けない、現金払いのお店ということのようです。

松茸の姿焼きから、松茸鍋さらには松茸ご飯まで、お腹がいっぱいになる松茸三昧のお食事でした。採れたばかりの松茸は香りが強く、それも大量に食べたのでむせ返るような香りでした。

飲み物の持ち込み料が無料と言うことで、大量のワインを持ち込み、一緒に楽しむことができました。

確かに、松茸がふんだんに使われた料理は、ここでしか食べられるものではないかもしれません。しかも、価格は破格に安く、東京ではこの3倍くらいはするのではないでしょうか。

しかし、松茸の調理にはかなりムラがあり、オペレーションもしっかり回っているとは言えない状態でした。

予約して行ったのに入り口でかなり長時間待たされ、席はどこにするかでお店の人も大混乱。

スタッフは真面目に一生懸命やっているのですが、どうもうまくマネジメントされていないようです。

お酒も日本酒やワインの良いものを揃えれば売り上げに貢献するのに、缶ビール、缶チューハイ、缶ハイボール位しか用意がなく、ワインだけではなくワイングラスまで持ち込む必要がありました。

鮮度の高い松茸というスーパーコンテンツがあるにもかかわらず、それを活かしきれていないとても残念なお店。

バラック調の建物もどうやら、海の家のような仮設のもので、松茸の季節に2か月だけ営業して、あとは建物自体を撤去しているようです。

果たしてどんな人が経営しているのか。美味しかったですが、とにかく謎の多い松茸小屋でした。

kuppa_rock/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年10月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。