ハワイで感じた「適度なストレス」の必要性

ハワイのホテルに滞在し、不動産の視察をしたり、資産設計実践会メンバーと好きなことをしていると、ストレスを全く感じません。

何よりも暑くもなく、寒くもない気候が最高です。そして、時折吹いている心地よい風を感じると楽園に来ていることを感じます。

地元の人たちも、フレンドリーで明るく、ホスピタリティにあふれています。

食事はステーキばかり食べていますが、日本食もあり、夕日を見ながらのディナーは東京では味わえない醍醐味です。

そんなストレスフリーな生活を3日ほど続けていると、意外なことに別のことを感じ始める自分がいました。

「ストレスがないストレス」を意識するようになったのです。

アーリーリタイアした経営者が、しばらくは自由に遊んでいても、そのうちに飽きてしまい、再びビジネスの世界に戻る。そんな話に似ています。

どうやら、ストレスは、ゼロよりも適度にあった方が生活に刺激を与え、より満足度が高まるようです。

全ての欲求が実現してしまうストレスフリーになると、逆に何かが足りない気分になってしまう。これは、私だけのわがままな感情でしょうか?

もちろんストレスだらけの毎日では、神経をすり減らし幸せとは言えません。

しかし、ハワイに暮らすような生活をずっと続けることはできるのか?

そう自問すると、寒かったり暑かったりすることでストレスを感じながらも、四季の移り変わりを楽しめる日本の生活はやはり捨てられないと思いました。

私にとってハワイとは、たまに来るからこそ、その素晴らしい魅力に魅了されるのです。

早くもホームシックにかかってしまったのでしようか?


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年11月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。