やりたくないことをやめれば、幸せになれる

先週から来ているハワイのホノルルですが、ハワイにいる人たちの人生を楽しむポジティブなライフスタイルに魅せられています。

私も自分なりに、やりたい事をやっていると思っていましたが、彼らを見ているともっともっと楽しんで、幸せを追求しなければ!と思ってしまいます。

自分のやりたいことが実現できれば、幸福度はそれなりに上がります。でも、自分がやりたいと思っていることが、本当にそうなのかは実は分かりません。

自分がやりたいと思い込んでいる事は、世の中のトレンドや、周囲に対する承認欲求からきているかもしれません。

例えば自分はワイン好きだと思っていても、焼酎を飲むのがトレンドになれば、ワインを飲まなくなるのかもしれません。格好つけるためにワインを飲んでいる人ももしかしたら結構いるかもしれないのです。

でも、自分がやりたくない事は、世の中のトレンドや周囲に対する承認欲求など関係ありません。本能的に嫌な事とは、周囲の環境とは関係なくいつでもやりたくないものなのです。

私の場合、人からあれこれ指図をされたり、自分が本当にやりたくないことを強要されることが苦痛です。

また、スーツを着るのも、混んでいる電車に乗るのも、非効率なミーティングを長々と続けるのも、やりたくないことです。

これらはいつの時代でも、自分がやりたくない事であり続けると思います。

だとすれば、これらをやらないライフスタイルを実現すれば、幸福度はきっと上がると思うのです。

自分がやりたいことを探すのではなく、やりたくないことを見つけて、それをやらなくて済む方法を考える。

そうすれば、自分のやりたいことが逆にあぶり出されて、幸せになれる方法が見えてくるのではないでしょうか。私はやりたいことばかり考えていたせいで、25年間もやりたくないことを続けるという失敗をしてしまいました。

「やりたいことリスト」を作るのではなく「やりたくないことリスト」を作る。そして、自分のやっていることが、そのリストに含まれていないことを常に確認する。

これが、幸せになるための1番の近道だと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年11月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。