ミシュランガイドを参考に作りたい「ニシュラン(二酒乱)」ガイド

飲食店のランキングを掲載したミシュランガイド東京の2023年版が発表されました。

東京の3つ星レストランは2022年版と同じ12店で、大きな波乱は無かったようです。

ミシュランガイドは世界中で発行されていますが、すべて下記の同じ基準で調査を行っているそうです。

素材の質
料理技術の高さ
味付けの完成度
独創性
常に安定した料理全体の一貫性

飲食店のお料理そのものにフォーカスして、そのクオリティを評価するというアプローチでランキングをしています。

これは私がお店を選ぶ基準は随分異なります。

私は、外食をする一番の目的は「楽しく気分の良い時間を過ごすこと」です。

お料理が美味しいことももちろん大切な要素ですが、そこにエンターテインメント性が無ければ、お金と時間をかけて行く価値は半減すると思います。

今週も北九州まで、最高のエンターテインメントを味わうために出かけてきました(写真)。食べて美味しいだけではなく、他には無い大きな価値を実感して、大満足でした。

店主が威張っていて、講釈をたれるのを有難く聞きながら食事をするのが好きな「マゾヒスティックな人」もいるようですが、私はそのようなお店には行きたいと思いません。緊張しながら、ご飯を食べても美味しいとは思えないからです。

また、価格と価値が釣り合わないお店も敬遠します。高価格であっても構いませんが、それに見合ったクオリティを感じることができなければ、割高なお店になってしまいます。であれば、同じ価格を払って、より高い価値を得られるお店に行きたいと思ってしまうのです。

今年はミシュランガイド東京に掲載されている3つ星レストランを全て制覇しようという目標を立てて、既に11店を訪問。残りの1店も12月末までに達成できるところまで来ました。

確かに素晴らしいお店ばかりでしたが、中には自分の評価とはズレていると感じるお店もありました。

今回のミシュランガイド東京の全店制覇は、30年以上の付き合いになる食べ歩きが好きな友人と2人でトライしました。2人ともお酒が好きで、美味しいお店のためにはお金も時間も惜しまないという共通点があります。

この2人の酒飲みで年末に相談して、ミシュランならぬ「ニシュラン(二酒乱)」をまとめてみるつもりです。

飲食店の評価は、最終的には極めて個人的な趣味の問題です。ミシュランガイドも有益であることは確かですが、あくまで参考程度にしておくべきです。有名店のシェフは星の数で一喜一憂しているようですが、それよりもお店に来てくれるお客さんの声に耳を傾けるべきでしょう。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年11月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。