子どもたちに計り知れない大きなストレスを与えている「黙食」問題

世田谷区議会は第4回定例会中である。本会議2日目の今日、ひえしまは一般質問で登壇し、黙食について取り上げた。

黙食の様子
NHKより

質問内容は以下の通り。

次に黙食についてです。長期にわたる新型コロナ対策の制約が、子どもたちに計り知れない大きなストレスを与えていることは、各方面から指摘がなされております。運動会や学芸会などの学校行事では、全校で一堂に会する機会は未だにありません。そして、小学3年生以下の児童は、入学以来、一度も友達同士で向き合い、楽しく給食の時間を過ごしたこともありません。

子供たちが黒板に向かい、黙々と食べ物を口に運んでいる様子を、保坂区長はじめ、教育長や教育委員会の皆さんは、直接見たことがあるのでしょうか? 数年にわたるその異様な光景を、何とも思わないのでしょうか? まったくもって「一人も置き去りにしない」と言う割には、子どもたちの置かれた環境について極めて鈍感であり、子どもたちが置き去りにされっぱなしであります。

永岡文科相は記者会見で、「必ずしも黙食を求めているわけではない」とし、「子ども同士での会話を認めている教育委員会もある」と述べました。事実、愛知県では給食の際、机が対面にならないよう、互い違いに配置し、静かな会話は認めています。宮崎県や福岡市も黙食を緩和しています。

つまりこの措置は、首長や教育長が子どもたちにどれだけ向き合っているか、ということの現れに他なりません。福岡市では、黙食を見直した効果として、「子どもたちの笑顔も多く見られるようになった」とHP上で明らかにしております。世田谷区もこれまでの黙食の在り方を早急に見直し、柔軟に取り組むよう強く求めます。区の見解を問います。

これに対する、世田谷区教育委員会の答弁。

ご質問の給食時は、感染拡大のリスクが高まる場面と考えられるため慎重に対応してまいりましたが、社会全体での感染対策の流れや子どもたちの気持ちを踏まえ、今後の感染状況を見ながら、学校現場の意見も確認し、黙食を見直すことも含めて状況に応じた適切な対応を検討してまいります。

「黙食はやめます」とはっきり言えばいいのに、何やら回りくどい言い方だが、赤字部分を信じる限り、恐らくやめるはずである。やめなければ、しつこく言い続けるほかない。私が壇上で質問している間に、黙食に関するNHKのニュースが流れていた。

文科省が通知を出すのだから、黙食を続ける理由はない。子どもたちの笑顔が戻る日は近い!