黒坂岳央です。
この記事が公開される頃、程なくして世間はお正月休みに入る。学校や会社勤務(サービス業除く)をする人にとっては、一年で最も長く休むことができる期間となるため、気持ちはつい上向きがちである。しかし、気をつけて過ごさなければ、一年で最も後悔する期間となり得る。実際、筆者は過去に何度も同じ失敗を繰り返してきた今だからこそ言えることがある。
それをリスト化して取り上げたい。
1. ダラダラ過ごす
お正月はまとまった休みになることで、ついダラダラと過ごしてしまいがちだ。お正月に入る前は「せっかくまとまった休みになるので、普段はできない生産的なことに時間を使おう」と考えるものだが、周囲がのんびり過ごしていたりテレビでお正月特番などをやっているのを見るとついそれに流されてダラダラと過ごしてしまいがちだ。
だが、やるべきことを多く残したまま、誘惑に負けてダラダラ過ごしてしまうと「ああ、お正月休みをムダに過ごしてしまった」と後悔することになる。この提案はついている職業にもよるが、お正月休みはまとまった時間を活用して、生産的な活動にあてることで後悔することなく過ごすことができるだろう。
2. 食べすぎて太る
つい季節の料理に舌鼓を打つと、食べすぎて太ってしまう。このワナはクリスマスから始まっている。クリスマスチキン、ケーキ、お餅、おせち料理などは糖質や脂質、塩分が多く、決して健康面で優れた食事とは言えない。太りやすく、食べ過ぎると後から後悔する。だが、まったく食べないでいるのもつまらないだろう。
おすすめなのは、「クリスマス・お正月料理は一日一食だけ」などルールを設けると良い。また、お正月休みは家でダラダラ過ごしてしまうと、カロリー消費が抑えられるため、あえて筋トレやウォーキングなどをしっかりして体型維持に努めたいところである。
3. 散財してしまう
お正月は百貨店やウェブのショッピングサイトなどあちこちでセールをやっている。面白そうなのでつい覗くと、前から欲しかったものが所狭しと並べられていたりする。そこでついやってしまうのが「お正月セール」というワーディングに誘惑されて、必要でないものを大量に買い込んでしまうという消費行動である。もちろん、消費行動そのものを否定するつもりはない。普段買えない珍しい食品や、前から欲しかったものが割安で売られているならそれは買い物を楽しむ合理性は成立しうる。しかし、本当は必要なかったはずのものをセールという雰囲気に飲まれて散財すると、使いもしないものを勢いで買ってムダな出費を重ねてしまうことになってしまうのだ。
最も、みんながこのような経済人的な合理主義一辺倒の思考で行動すると経済が停滞するため、生活に支障を来すことのない程度には消費は楽しむべきだろう。
4. 生活リズムが狂う
お正月は生活リズムが狂ってしまう要素に溢れている。久しぶりに実家に帰り、古い友人と会えば多くの場合は夜遅くまで酒を飲んだり、脂っこい食事をする暴飲暴食をしたり、帰宅が遅くなってしまいがちだ。そうなれば、当然生活リズムは大きく狂ってしまう。普段は規則正しい生活をしていた人も、夜中まで起きて昼頃起きるというスタイルになりかねない。そうなれば、元々やろうと思っていた生産的なこともできなくなってしまう。だからお正月こそ、気を引き締めて生活リズムを防衛するべきだろう。
お正月だから普段通り過ごす
これは賛否がわかれるところだが、筆者としてはお正月こそ普段通り過ごすのが良いと思っている。お正月に旅行や買物に出かける人は多いが、どこへいっても混雑しているし旅費や宿泊費も高くなりがちだ。また、セールとは名ばかりに実際よく見てみると安くなかったり、福袋と言いながら体の良い在庫処分品を押し付けられる可能性もある。お正月ならではの活動に奔走すると、かえって消耗してしまうのではないかと思ってしまうのだ。
とはいえ、あまりに合理主義に走ると友人とも疎遠になるし第一、面白くないと感じる人もいるだろう。そのため、条件を付けて言えば「普段はまとまった時間がなく、やりたいことがたくさんある」という人はお正月の雰囲気からあえて遠ざけて勉強やビジネスに勤しみ、お正月を精一杯楽しみたい人はそうすればいい。問題は前者のタイプが雰囲気に飲まれて、1-4を経てお正月の後に後悔してしまうことなのだ。
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