10日に行われた第81期将棋名人戦・C級1組順位戦で、平藤眞吾七段との対局を行っていた日浦市郎八段が、「鼻出しマスク」を理由に反則負けとなりました。
日本将棋連盟関西本部は、新型コロナウイルスの流行を受けて設けられた臨時対局規定に乗っ取って、立会人の小林裕士七段が反則負けを告げたそうです。
日浦市郎八段の胸中やいかに?
日浦八段は将棋連盟のマスクの対応に対しずっと疑義を唱えて戦ってきた人だそうです。
ただし、佐藤天彦九段が失格になったときは、いきなり反則負けになったそうです。今回は警告等が行われており、少し事情が違うようです。
ただし、将棋連盟の一連のルール運用に疑問の声もあがっています。
日浦八段は「分かりました。裁判します」と言い残し会場を去ったそうです。
その佐藤天彦九段はというと、ファンから贈られたという赤いバラの花束を持って対局室に入室するという愛らしい話題を振りまきました。
一方、先日は囲碁でもマスク着用の是非が議論になりました。日韓で実力のある若手プロ棋士による対局で、仲邑菫3段だけがマスクをしたまま打つという不可解な光景となりました。
将棋連盟が批判されていますが、棋界の常識はじつは日本の世間の常識でもあるのかもしれません。