疎遠なまま終わる人、いつでも仲良く会える人

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懐かしい人たちに久しぶりに会って、一緒にお酒を飲む機会がありました。おそらく3人で会うのは10年ぶり位でしょうか。

SNSでのメッセージがきっかけで、そこからあっという間にスケジュール調整して、再会することができました。

今はそれぞれの分野で活動していますが、長いブランクを感じさせない位、昔の思い出がくっきり蘇り、楽しい時間を過ごすことができました。

環境の変化によって、付き合う人は変わっていきます。疎遠になる人もたくさんいます。

10年前にお付き合いしていた人で、今も関係が続いている人は、男女を問わず1割か2割位でしょうか。

でも、そうやって疎遠なまま終わってしまう人もいれば、今回のように何かをきっかけに、いつでも昔と同じようにお付き合いが続く人がいます。

その違いはどこにあるのでしょうか?

そもそも、ウマが合わない好きでもない人とは会おうと思いません。私の場合、特に好き嫌いが激しく、自分から会いたいと思う人はなかなかいないものです。

特に、人の悪口や文句を言ったり、愚痴ばかり話す人は敬遠してしまいます。人の不幸を肴にお酒を飲んでも楽しくありません。

毎日好きなことを好きな人と楽しくやっている人は前向きで、いつも自分が楽しむことを考えています。そんな邪気の無い人とは気持ちよくお付き合いできるのです。

そして、損得勘定で近づいてくる人にも、こちらから会おうとは思いません。最終的にはビジネスにつながるかもしれませんが、最初からそれを目当てにしている人とは、プライベートで会う気にならないのです。

利害関係のない人間関係こそ、楽しいと言う気持ちだけで純粋に続けられる。だからこそ、お互いが気持ちよく、いつでも会うことができるのです。

長い間続く気持ちの良い人間関係は、なかなか得られものではありません。だから、大切にしなければいけないといつも思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年1月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。